2007年7月発足以来続いている一期一会の飲み仲間
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<サントリーウエルネス通信――心と体の健康塾>より

【体のさびは、口の中から始まっている!】

 老化の引き金と云われる活性酸素。酸素を吸って生きている限り、誰でも体内で活性酸素が発生し、少しずつ体はさびついていきます。

 実は、過剰な活性酸素を生み出している大きな要因が、歯周病。

歯周病菌がいったん全身に回り始めると、

体のあちこちに活性酸素の害を広めてしまうのです。

全身の健康にどんな悪影響を及ぼすのか、専門医の宮田隆先生に伺いました。

 

●全身を蝕む活性酸素の害に、歯周病菌が大きく関与

たちのほとんどは、すでに母親から歯周病菌に感染しています。通常なら、細菌などが侵入すると、その外敵を撃退する体内の防衛システムが働き、「抗体」が作られます。しかし、母子感染である歯周病菌には警報が鳴らず、抗体が作られにくいと言われています。体内から歯周病菌を一掃しにくいのはこのためです。

 歯周病菌は、これをいいことに歯周ポケットに入りこんで、歯の根元に残った食べかすなどをえさにしながら増殖し続けます。

 

そして、毒素を放出しながら歯肉の組織を破壊していきます。体は歯周病菌の侵入を防ぐために、白血球を送って応戦。この時、菌をやっつけようと発生させた大量の活性酸素は、菌だけでなく、歯の周りの健康な組織までも傷つけてしまいます。歯茎がはれたり出血したりするのは、そのためです。

 もちろん体には自然治癒力が備わっていますから、破壊された組織の修復が始まります。しかし、そのそばからすぐにまた次の歯周病菌の攻撃が・・・。

 こうして歯周病菌の勢力が勝ると、いよいよ歯を支えている歯槽骨という骨組織にまで被害は及び、やがて歯を支えることができなくなり、一気に全身の老化も進みます。

 

その上さらに怖いのは、歯周ポケット内の歯周病菌が増えると、歯肉の血管に入り込み、血液に乗って全身に回ってしまうこと。体のあちこちで、歯周病菌と白血球との攻防が繰り広げられ、活性酸素によって体の老化を加速させることになります。

 

●年齢を問わず365日、活性酸素が増え続ける危険が・・・

管に入った歯周病菌は体内を駆け巡ります。すると、歯周ポケットの中と同様に白血球が駆けつけ、侵入した歯周病菌と戦います。問題は、そのたびに発生する大量の活性酸素によって、身体の中はどんどんさびやすくなってしまうこと。

 

 しかも、血管内で歯周病菌と白血球とが戦えば、血管壁には傷跡が残ります。更に戦いを終えた白血球は、その傷口から血管壁に入り込み、血管の老化を進行させていきます。

 また、歯周病菌が歯周ポケットの中で増殖し続けている限り、白血球との戦いと組織の修復は終わることなく続いていきます。その終わりなき戦いで常に発生している活性酸素の害に、身体は365日、さらされ続けることになるのです。

 

●終わりなき活性酸素の襲撃で体はさびて老化する一方に

うした活性酸素への対抗手段として、私たちの体には、抗酸化力が備わっています。その中心的役割を担うのが、活性酸素を無害化する「抗酸化酵素」です。しかし、体内で作られる抗酸化酵素の生成量は、加齢とともに減少していきます。

 

 歯周病が悪化する人が40代ぐらいから急に増えるのも、そのためと考えられます。血管に入り込んだ歯周病菌は、身体のあちこちで活性酸素を発生させる白血球を出動させ、気づかぬうちに全身の老化を進めます。

 

 成人の8割はかかっていると言われる歯周病ですが、そのうち治療している人は2割弱。つまり、程度の違いはありますが、多くの人は体内に「活性酵素発生器」を抱え、老化を加速させているような状況です。

 

 それだけに、年を重ねるほど、歯周病の治療や予防とともに、抗酸化成分を食事などで積極的に補い、日頃から体内の抗酸化力を高めておくことが肝心です。

 

◎『抗酸化力を高め、さびに負けない体づくりを!』

 歯周病菌を活動させない――「継続的な口腔ケアを!」

  水分補給(食後の水)

  口が渇くと菌が繁殖しやすいので、こまめに水分補給を。

  ブラッシング(予防)

  朝晩と食後には、歯間ブラシも使って丁寧に。

  メンテナンス(プロケア)

  歯ブラシで届かない歯周ポケットは、歯科でお掃除を。

  治療

  歯周炎や歯周病を指摘されたら、歯周病専門医で治療を。

◎『全身をさびから守る――抗酸化力の増強を!』

 よく知られているのがビタミンA・C・Eの抗酸化ビタミン。更に毎日取りたいのが、植物の色素や香り、苦み成分のフィトケミカルです。下記のポリフェノールやカロテノイドなどがその代表。体の酸化を防ぐだけでなく、白血球の働きを高めることが期待できます。

  ポリフェノール

  ごまのセサミン、赤ワインのアントシアニン、緑茶のカテキンなど

  カロテノイド

  トマトのリコピン、ニンジンやカボチャのβカロテンなど

 

 

<資料:SUNTORY 「美感遊創」vol.141 平成2661日発行

    「心と体の健康塾」監修:歯学博士 宮田 隆氏>より抜粋


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