2007年7月発足以来続いている一期一会の飲み仲間
いい暮らしの生活術認知機能の低下を遅らせる生活習慣
『同居家族以外との交流』 人とのつながりが、認知症のリスクに関係。 こんにちは! 九州大学で認知症の疫学研究をしている二宮です。 このコーナーでは認知機能の低下を遅らせる生活習慣をご紹介します。 今回は、『同居家族以外との交流』です。
人と交流することは〝脳への刺激″になるんですね。研究結果からも、脳の健康には刺激が重要なことが分かっていますが、会話や人付き合いには適度なストレスが伴うので、それが脳に良い影響を与えるのではないかと考えられているんです。 大事なのは脳への刺激なので、例えば独居で人との交流が少なくても、絵を描くなどひとりで楽しめる趣味を持っていれば、認知症のリスクは高まらないかもしれません。一方で、人と話すことは、脳への刺激の与え方として一番簡単な方法なんですね。 私の場合、今は仕事をしているので、毎日誰かと会話をしますし、親友もいて定期的に会っていますが、実は人付き合いを面倒に感じる方です(苦笑)。将来の人との交流についてはあまり意識していませんが、他人と仲良く交流していくには、まずは、日頃から自分が相手を尊重するよう心掛けることが大切だと思っています。疫学研究で携わっている久山町の住民の中には「やっぱり家に閉じこもっているともの忘れが進むもんね」とおっしゃる方もいます。人と交流するには外に出るのが大事。特に一人暮らしの場合は、地域や家族との交流が肝心だと思うので、積極的に外出するといいですね。そのためには足腰も元気でなくちゃいけません! 普段から買い物一つでも外に出る習慣をもって、体力も維持しましょうね。
研究結果より 孤独感を感じている人で、月に数回以上、同居家族以外との交流がある場合は、著しいリスクの増加は見られませんでした。 一方で、同居家族以外との交流がほとんどない場合は、認知症の発症リスクは、5.3倍高いという結果が出ています。
<お話:九州大学院教授 二宮利治先生> いい暮らしの健康術・・・その3「もしかしてドライアイ」と思ったら? 目薬で改善しないときは眼科に相談。 「ドライアイかも?」と思ったら、まずは市販の人口涙液タイプの目薬を使って様子を見つつ、日常生活でドライアイを悪化させている可能性のある行動や環境の改善を。それでもよくならないときは、眼科を受診しましょう。
最近はドライアイの治療法も進化しています。病院で処方される目薬も、以前は人口涙液やヒアルロン酸製剤のように、外からうるおいを補うものが主流でしたが、近年、自分の目から涙を出させる働きをするものが登場。また、涙の分泌量が減っているのか、眼の表面に傷が多いのかなど、その人の症状に合った治療が行われるようになりました。
症状が続く場合、ドライアイ以外の病気が隠れているケースも。安易な自己判断はしないことも肝心です。
ドライアイを悪化させない生活習慣を! 乾燥した環境を避ける・・・・・潤す 室内が乾燥していると、ドライアイが進みがち。加湿器を使うなど、乾燥しないよう注意を。 スマホやPCは50分見たら10分休憩・・・・・休める 画面を凝視していると、まばたきの回数が減少します。適度な休憩をとるようにしましょう。 コンタクトレンズは正しく使う・・・・・守る 無理に長時間つけることは避けて。調子が悪いと思ったら、お休みしたり装用時間を減らします。 いい暮らしの健康術・・・その2「涙なくして健康な瞳なし」その訳とは? 涙は目の機能を保ち見え方を左右する。 ドライアイと関連が深い涙。では、涙はいったい何のためにあるのでしょうか。 涙にはサイトカインや成長因子といったタンパク質が含まれています。涙の役割の一つは、目の細胞が正しく増殖したり、機能するために必要なこうした 成分を供給すること。もうひとつは、よく見えるようにするという光学的役割です。すりガラスに水をかけると、向う側が見えるようになるのと同じで、涙は物をきれいに見せるための「面」を作っています。だからドライアイで涙が目の表面にきちんと乗らなくなると、見えづらくなることも。
目の表面を潤すだけでなく、機能を正常に保つ涙。目の健康のために不可欠な存在といえるのです。
涙の役割って? 役割① 目の細胞に必要な成分を運ぶ 涙の分泌量が減り、成分が行き渡らないと、目の疲れを感じやすい、見づらいといったトラブルの引き金に。ドライアイの人はこの状態に陥りやすいのです。 役割② 視界をクリアに保つ。 涙が安定して目に乗っていれば、表面がスムーズになり、ものを見たときにくっきりとした画像を映し出すことができます。 役割③ 感染を防ぐ。 目に入った異物を洗い流すほか、雑菌などが入ったときは、涙に含まれるムチンという粘液で絡めとり、目ヤニとして排出します。
Column 涙は、油層と液層でできている 涙=水分と思いがちですが、実は液層と油層の二層構造。涙腺から分泌される涙液で構成されているのが液層です。一方、マイボーム腺から分泌される油分でできた油層は涙の蒸発を防ぎ、安定を保っています。加齢とともに涙液の量が減少し、また脂層の厚みが減って涙が蒸発しやすくなることも、ドライアイが加速しやすくなる一つの要因です。
<以下、次回> からだと心、いい暮らしいい暮らしの健康術
健やかな目で 、生き生きと 潤いのある毎日を! スマホを見続けていると 目がショボショボしたり、ちょっとしたことで 目に疲れを感じたり…‥。 シニア世代でも実感している人が多いドライアイ。 いつものことだからと放っておくと、 ″日々の暮らしの快適さ〝を失うことも。 正しく知って、 上手に付き合っていきましょう。 また、目元の印象を左右する、 肌悩みの美容ケア法についてもお伝えします。
シニアこそドライアイにご用心 ドライアイは単なる「乾き目」ではありません。 「ドライアイ」という言葉をよく耳にします。ドライアイ=涙が出なくて目が乾く、と思われがちですが、単なる「乾き目」とは違うということをご存知でしょうか。ドライアイとは、涙が目の表面に安定して乗っていない状態にある、つまり涙の安定性が低下する病気で、元々の体質と悪化要因の組み合わせによって、程度が決まってきます。現在、ドライアイの患者数は、全国で約2000万人以上といわれていて、加齢により患者数が増える傾向にあり、また男性より女性におこりやすいことが分かっています。ドライアイの症状は、眼がつかれる、眼を長く開けているのがつらい、見え方が悪くなるなど様々。すぐ失明につながることはないものの、生活の質を落とし、仕事の効率を低下させてしまいます。
1つでも当てはまれば、ドライアイの可能性が ●目が疲れやすい ●目が痛い ●目がゴロゴロする ●目に不快感がある ●乾いた感じがある ●目を10秒以上開け続けるのがつらい
こんなことが、ドライアイを悪化させます。
●長時間スマホやPCを見続ける ●コンタクトレンズの連続装用 ●エアコンによる乾燥 ●ストレス
<監修:赤坂 島崎眼科院長 東京歯科大学名誉教授 島崎 潤先生>
認知機能の低下を遅らせる生活習慣「5~8時間の適切な睡眠」 睡眠と認知症のリスク軽減の関係 こんにちは!九州大学で認知症の疫学研究をしている二宮です。このコーナーでは認知機能の低下を遅らせる生活習慣をご紹介します。 今回は、『睡眠時間と発症リスクの関係』についてです。
睡眠が認知症のリスク軽減になるのは驚きですよね。私も以前は深夜まで仕事をして、家に帰って3~4時間寝て、仕事に行ってという生活だったんです。でも、自分たちの研究で認知症と睡眠の関連性が見いだされて改めて睡眠時間が足りていないと思い、現在は5~6時間は寝るようにしています。睡眠時間を増やしたことでうれしい変化もあり、日中ぼ―っとする時間が減ったんです。 集中できるので、短時間でバシッと仕事をしてサッと帰る。効率が上がったのが一番の変化です。それでも睡眠時間が足りないな~と思うときも。そんな時は、15分くらい昼寝します。若い頃は寝ずに仕事をすることもありましたけど、急がば回れで、あえて休息を入れてるんですよ。
疫学調査をしている久山町の方から睡眠に関して多いお悩みは、「途中で目が覚めてしまう」「睡眠の質を上げたい」といった内容です。寝る前のお酒やスマホは一般的に言われるとうりで控えましょう。とはいえ、私も油断してついついスマホを見ながら寝落ちということもあります(汗)。年とともに寝れなくなるのは仕方ないことですし、早く目が覚めるとその分朝の時間が充実するので、「早起きできて得」くらいに考えます。あまりこだわり過ぎず、自分なりのペースで、出来ることを取り入れていきましょう。
研究結果より睡眠時間が5時間未満のグループは、5~6.9時間睡眠のグループと比ベて、認知症を発症するリスクが2.6倍高くなります。一方で、10時間以上の睡眠の取り過ぎにも注意。発症リスクは2.2倍高くなることが示されています。日中の活動量を増やし、5~8時間の適切な睡眠を心掛けましょう。 <九州大学大学院 医学研究院衛生・公衆衛生学分野 教授 二宮 利治先生>
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