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「花粉症、正しく知って快適な生活を」

     『資料:「素敵なあしたへ」(協和発酵バイオ月刊情報誌No.179より)

                  監修:ふたばクリニック院長 橋口一弘氏』

 

スギ花粉が飛散するシーズンが今年もやってきました。

 毎年辛い症状に悩まされている人も、今まで症状がなかった人も、大切なのは早めの対策。今シーズンは少しでも快適に過ごしましょう。

 

花粉症とは?

 鼻や目に入った花粉を排除する免疫反応による症状です。

 

 

花粉症が起こるメカニズムを知ろう

 鼻や目の粘膜に繰り返し花粉がつくことが、花粉症を引き起こすきっかけに!

 

1.   花粉が鼻や目の粘膜に付くと排除しようとして抗体が作られ、粘膜に分布する「肥満細胞」に結合する。

2.   再び花粉が体内に入ると外に出すため化学物質を放出。

3.   その結果、くしゃみや鼻水と言った花粉症の症状が現れることになります。

 

花粉症の代表的な症状をチェック

これまで症状がなくても、突然発症する場合もある花粉症。下に挙げたような症状が続く場合は花粉症の可能性が。早目に対処を。

 

 : くしゃみ(風邪より回数が多くなりやすい) 

    鼻づまり(においを感じにくくなることも)

    鼻水  (水のように透明で止まりにくい) 

目 :  目のかゆみ(目以外にまぶたやまぶたのふちなどもかゆみが出やすい)

    目の充血(場合によっては黒目が傷つくことも)

    涙が出る(目の中にごろごろした異物感があることも)

 

風邪の症状との大きな違いは熱があるかどうか

 風邪とよく似ている、花粉症による鼻の症状。発熱がなく、花粉の飛ぶ時期だけ2週間以上症状が続くなら花粉症の可能性大です。

 

 花粉症の原因となる植物にはヒノキやイネ科のススキ、キク科のブタクサやヨモギなど様々な種類がありますが、圧倒的に多いのはスギによる花粉症です。これは日本の国土に占めるスギ林の面積が大きいため。地域差はありますが、スギ花粉の飛散量が多くなる2~4月頃にかけては鼻や目などに様々な症状が出やすくなります。

 例年、花粉症に悩まされている人も、「もしかして花粉症かな?」と気になり始めた人も、まずは医療機関を受診して診断や治療を受けることが基本です。

 そのうえで次回に紹介する予防や対策を行いましょう。


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「体力の減退(?)に悩まされている昨今」

 

 新年が明けて、2週目の日曜日のこと。

 久しぶりにいい天気に誘われて、ちょっと長め(長距離)のウオーキングに出た。

自宅前の川(境川と言うが)に沿ってあるウオーキング・サイクリング道路をパスして、同じ市内にある、自宅からちょっと離れた川沿いのウオーキングコース(通称、恩田川コースという)を回って、市内にある「版画美術館」や「芹が谷公園」を通り、運動場や階段道を上下する散歩道を楽しみながら、町田駅の横を通って自宅までの約10キロ前後の道のりだ。私が作ったコースで、「町田郊外の北東散歩コース」(自称・恩田川コース)で、約10キロである。・・・今一つは、「町田郊外の南北散歩コース」(自称・境川コース)があり、ほぼ6キロコースである。

 

 その日(1月10日・日曜日)。午後3時ころに出発。日暮れが早いので、ちょっと早いスピードであった。行程の約半分ほどに差し掛かり、間もなく左折する角にあるマンション前の歩道をまだ直進していた、その時、転倒事故をやってしまったのである。

 それはまるで、野球選手がヘッドスライディングするような情景だったと記憶している。

速足で、いきなり左足が地面の何か突起物に足のつま先が引っかかって躓(つまづ)き、

両足が前に出ず、両手だけを前に出し、まるで、ヘッドスライディングのようにコンクリート上に滑り込むという、状態だった。

 左足・親指先の激痛と、両手の擦り傷で、しばらく立ち上がれない状態だった。

そこは、マンション前の一車線道路で、左側に歩道(約1メートル程度の幅)があり、その歩道は、所々に凹凸のある荒れた状態のボコボコ道であった。そのボコボコのどれかに躓いたらしかったのだ。その刹那には、親指がボコ!と音がしたような気がした(苦笑)。

 

 数秒後、左足親指とその周りに激痛が襲った! 指は動くので骨折はしてないかな(?)と判断しながら、立ち上がろうとしたら、左足に体重がかかると痛い。止むなく、体重は右足にかけて、左足はバランスをとるだけだ。ふと右手の手袋の手のひら側がこすれて穴が開いたようになっている。、転倒の際に上半身をカバーして滑りこんだために、安物の毛糸の手袋は、無残にも擦り切れてしまったのだ。右手のほうがひどい切れ様なのは、左足の躓きで、右側に体重が多くかかったようである。切れた手袋からは、多少血のにじんだ手のひらがのぞいている。まるで、固い舗装道路上で、ヘッドスライディングならぬハンドスライディングした結果であった。

 

 多少の屈伸運動を繰り返しつつ、ともかく歩き始めた。この場所は、行程のだいたい半分のところだ。ただ、これからはやがて、道路は交通量の比較的多い上り坂が続く。意識はしなかったが、やっぱり左足がシクシクと痛み、びっこを引いているのが自分でも分かる。ペースがスローダウンしたこともあって、夕刻に近くなったせいか、周りがうす暗くなってきた。このペースでは、あと1時間はかかるだろうと予想しながら、予定通り行きつけのスポーツクラブに寄って、水中ウオーキング(1キロ)、スイミング(500メートル)のいつもの目標をクリアした。不思議なことに、足の痛みは陸上で靴を履いて歩くのと違って、水中では、それほど痛みを感じなく消化できた。

 

 帰宅して、左足の状況をみると、親指全体がちょっと腫れ上がっている。指の先端と指の下側に痛みが感じられ、爪を押すと痛みがひどく、この夜は、ズキズキしてまんじりともしないで、夜が明けた感じだった。ただ、素人診断では、多少の願望もあってか、指が動かせるので、「骨折ではないかも、打撲かな?」と、独断と偏見の判断して朝を迎えた。

月曜日からの勤務は、いつものように始まった。

 

 それから数日して、足の親指の症状は、相変わらず、指先が青黒く内出血していて、親指の先端、指の下側、親指の爪の部分の痛みは抜けておらず、靴が履けない状態なので、3日後の出勤時に、社員の紹介で、会社近く(京王新線・初台駅近か)の整形外科で、老医師(失礼!)の診察を受けた。型通りのレントゲン検査の結果、骨折はない、傷もないとのことで、簡単な湿布薬を処方された程度であった。医師も、私もそれほどのことはなく、数日の辛抱?程度と思われた。おまけに、「靴が履けないならこんなスリッパはどうか?」 と、先生が自分で履いているスリッパを見せて、「これは、そこらの100円ショップでも売っているやつだが、指先が当たらないから、楽かも!?・・値段も数百円程度で買えるよ」と経済的処方箋を紹介してくれた。

 

 ところが、それから1週間~10日ほど経過しても、あまり症状の改善がないと感じながらも、指先の外側に触ってもそれほど痛みが感じられなかったが、歩くときに親指で踏ん張ると相変わらず痛みがあって、大股や、早歩きができず難渋していた。階段でいえば、下りでつま先に力・体重がかかると痛いことが分かった。また、坂道の下り斜面でも同様の痛みがあった。履物でいえば、革靴では、つま先に余裕のあるものが楽であること、靴下は、薄めのものを2枚重ねにしたほうが良いこと。トレーニングシューズは、指先のキツイものは指先が押されて痛みがあること、また、足全体が締め付けられないゆったりしたブーツが比較的楽なことなど、いろいろ試してみた。

 

 約1か月が過ぎたころ、歩き方で、ふと気が付いたことがあった。それは、これまではつま先ばかり気にして、指先を丸めるように歩いていたのだが、足を踏み出すときに、かがとから着地すると指先の痛みがないことが分かった。考えてみると、人間は走ったりするときには、着地はかがとから着地するのが自然で、そのあとに指先で踏ん張っているという、二本足歩行・走行リズムであることを再認識した(再発見した?という)思いであった。

 

 その日以来、歩くのが苦にならなくなった。まだユッタリズムだけれども、痛みのない通常の歩き方を取り戻した感がある。元のようにランニングができるまでにはまだ時間がかかりそうだが、少なくとも、年相応のスピード(時速5キロ程度?)なら、びっこなしで歩けるようだ。

 それでも、昨日の勤務帰りの電車に乗り込んだ際に、前に座っていた女性が、「どうぞお座りください」と席を譲ってくれたシーがあった。「エッ? よろしいですか? 」・・・(そう見えちゃったか?)でも折角のご親切だから・・・「ありがとうございます」そう言ってご好意を受けた。やっぱりまだ人並みの歩行には見えないのだ・・・いや、それとも老人だからと席を譲ってくれたのか・・・。複雑な気持ちで帰宅したのである。

 

 でも考えた。まもなく完治だ! もうすぐ春がやってくる! GOLFが待っている!

 今年初の、GOLFデビューは、3月を待たず、2月末にやってきた。

227()は、最高気温が7度との予報があったが、風が強く、体感温度は0度に近いと思われるほどの天気だ。どう見てもウエルカムではない!

旧友たちに誘われて、この寒いのにほんとにヤルの? だが,誰も中止とは言わない。私の場合は、天気もさることながら、左足の具合がどうなるかの心配もあった。数か月前に調達したゴルフシューズの履き具合が心配だった。恐る恐るのラウンドが始まって、ハーフが終了したところでは、まずまずの調子である。昼食後のハーフも何とか耐えて、ラウンド終了まで痛みなし。

 

前日のゴルフラウンドで、脚の痛みがそれほどではなかったので、天気が上がった翌日(228()には、思い切ってウオーキングを決行した。前日のGOLFの歩行は、半分は乗用カートを利用したものだったので、本日は、本格的に歩いてみようと、約2か月ぶりに、サイクリング道路を歩いた。スピードは、時速5キロ強(推定)で、約6キロを完歩した。

履き慣れた靴と、多少セーブしたスピードでの1時間余りの歩行は、満足できるものだった。一人心の中で、万歳!を叫びながら帰宅した。約1か月半ぶりの満足感であった。

 

「テレワークどうですか?」・・・経験者1000人に聞いてみた

(資料:朝日新聞 2021.1.13 夕刊より)

その前に「テレワーク」とは、【ICT(情報通信技術)を活用し、時間や場所を有効に活用できる柔軟な働き方】だという。インターネットなどのICTを利用することで、本来勤務する場所から離れ、自宅などで仕事をすることができる。

tele=離れた所 と work=働く を合わせた造語。

在宅勤務、モバイルワーク、リモートワーク、フレキシブルワークプレイスとも呼ばれる(ウイキぺディア)

 

☆  これは「新型コロナ下で広がったテレワークで、日本人の働き方は変わるのか。経験者1000人を対象にしたインターネット調査と回答者のインタビューからのニュース」という。

☆  ネット調査から、

「テレワークで仕事と私生活のバランスが変化したか?」

  「私生活重視に」が   39%

  「仕事重視に」は     5%

  「変わらない」が    56%

  「通勤時間が不要になり心にゆとりができた」 : 全体で62%

   (東京+3県だと  7割に達する)

 ☆インタビュー・・・その1

   <こんな人間らしい暮らしがあったんだ!>

   都内の証券会社で働く神奈川県の男性(41歳)は話す。

   独身で独り暮らし。毎朝7時半の会議に出るため、6時過ぎに出て電車を乗り継い

で出勤していた。2,3台のパソコンを持ち歩くこともあり、通勤は苦痛そのものだ

った。帰宅は夜10時を回り、夕食の買い物もできなかった。

   それが在宅勤務となって一変した。仕事が終わった瞬間にふろにもベッドにも入れ

る毎日。心の余裕も生まれた。同時に「会社にいるからこその無駄」も改めて実感し

た。職場では、作業の店舗が同僚と合わないとき、仕事中を装って意味なくパソコン

をいじる時間があった。いまは自分のノルマをひたすら急ぎ、後で調整するやり方に

変わった。画面越しの会議は、無駄な発言も減って効率的になったと思う。

 

「非効率」「顔合わせの意味痛感」

 ・テレワークで「会議の時間」は、     減った  39% > 増えた17%

 ・仕事の「やりがい」は、         減った  26% > 増えた 6%

 ・効率は、                減った  28% > 増えた15%

 

 

☆インタビュー・・・その2

<仕事の質への満足度は下がった!>

・鉄道会社に勤める名古屋市の男性(27歳)は、テレワークは想像以上に非効率と感じている。「必要なデータがほしいとき、会社なら上司や同僚の様子を見て、すぐに頼める。テレワークだと、メールで依頼して返事を待たなければいけない」。導入前は、自由度の高い働き方と期待していたが、「今は会社で顔を合わせる意味を痛感している」

     

   ・システム関連会社に勤める都内の男性(57歳)は、若手の成長に影響が及ばさな

いかと心配する。自分が新人の頃、先輩が取引先に丁寧に事情を説明してくれたこと

で、トラブルを回避できたことがある。「プログラムは家でも書けるし、効率もいい。

でも人との交渉ごとは、先輩の背中から学ばないと習得できない」と話す。

 

 

☆ インタビュー・・・その3

  <在宅勤務者にイヤミ・・・上司の意識が課題>

・「在宅の○○さーん」

 都内の建設会社に勤める女性(42歳)は、オンライン会議での部長の呼び掛けに、

とげを感じた。部長は毎日出社している。部員の間でも「イヤミだ」と話題になり、

以後、女性は会議のある日は出社することにした。

会社は「可能な範囲で在宅勤務を推奨している」が、部長の本音が違うのは、態度

でわかる。「自宅では、5歳の娘が近づいてきて集中できない」と相談した時も、「そ

んなに大変?会社にいる人のほうが大変だと思うけど」と言われて絶句した。

部内で毎日のように出社しているのは部長も含めて50代のベテラン男性ばかり。

「つい来ちゃうんだ」と冗談交じりに言われ、笑うに笑えなかった。「会社に来るのが

仕事と思っている」

 

  ・都内の不動産会社で経理課長を務める女性(47歳)は、社内のデジタル化の壁にぶ

つかっている。関係書類の持ち出しは禁止なので、会社の資料庫に取りに行かなけれ

ばならない。伝票にハンコを押すためだけに出社することも。在宅勤務は週2回より

増やせないでいる。システム担当の同僚に聞くと、「ある程度お金をかければ、改良で

きるんだけど、会社が・・・〕と言われた。女性は「工夫次第なのに、テレワーク環

境を整備しようという意識が上層部に薄い」と話す。

 

 

 

☆ (再び)ネット調査から、

集中できる場所・・・3人に1人なし

  在宅勤務の環境についても聞いた。3人に1人(34%)が自宅にテレワークに集中できる場所が「ない」と答えた。子育て世代と重なるからか、30代が「ない」46%と高かった。自宅以外でテレワークしたことのある人は全体の22%。

場所を選択肢の中から複数回答で選んでもらうと、

  「喫茶店やファミレス」が・・・・・・・86人と最も多く

  「マイカー」             78人

  「実家や知人の家」          67人

  「ネットカフェ」           58人

年代で違いがあり、

  「20代~30代」は、・・・・・・・「実家や知人の家」

  「50代」は・・・・・・・・・・・「マイカー」

が、それぞれ最も多かった。       

 

★ 私の体験記

 ・年齢が年齢だから(傘寿?)、同年代の情報があまりない。同職種仲間&関連職種人達

との情報交換・はなし等・・・。

 ◆ 昨年の例であるが、在宅勤務と言われて2か月余り家に閉じこもっていたら、

   足が動かなくなり、驚いて医者に飛び込んだら、こういうのを“エコノミック

症候群”といい、バイアスピリン(血液サラサラの薬)を処方された、と言う。

(70代後半の上場会社監査役の例)

   ◆ 同じ時期で、初めての「緊急事態宣言」が発出されたころ、朝から晩までコロ

ナ関連ニュースのオンパレードで、毎日がうんざりの日々が・・・続いた。そ

んな時期に、なぜか血圧が上昇し続けた。2か月くらい原因不明の高血圧が続き、

主治医に、やや強めの降圧剤を処方してもらったが、依然高いレベル(150前後

の指標)が続いた。“すわ! コロナ感染か?”・・・少々焦った!

そんなある日、仕事柄時々接触のある産業医の先生から、「それは、コロナのプ

レッシャーのせいだよ」と言われた。「知らず知らずのうちにプレッシャーとな

り、血圧が上がったんですよ。心配ないよ」

その言葉により、ほっとした私は、その晩から、血圧がストンと下がって元通

りとなった。

   ◆ 会社では、業種柄(WEB コンテンツマーケテング)一部の職種を除き、かなり

の部分・社員は在宅ワークが可能である。現在(2021年1月)も、概ねフルリ

モートワークで稼働中である。私は、週1,2日の出勤で対応中である。

   ◆ 在宅ワークでは、現物確認等を除き、通信網が完備され、情報共有されており、

ほぼ、通常業務が流れている。パソコン処理できるものは自宅で処理可能だが、

私の場合は、半日は、図書館又はカフェでの作業している。残り半日では、資

料の整理や、情報収集(読書、ネットサービス等)を行っている。

   ◆ 通勤時間の節約(1日約3時間)や旅費の節約があるが、外部情報が通信に限ら

れるのが、ちょっと気分的に不満・物足りなさを感じるときがある。

まるで非常勤役員の役割だが、この程度でよければ、もう少し(数年?)社会

貢献を続けたいと思っているが・・・。

美しい日本語の使い方

           (資料:「富士フィルム・ヘルスケアラボラトリー 

                         月刊 情報誌『いろどり』より

監修:敬語・コミュニケーション講師 山岸 弘子氏)

 

◎言い間違えやすい、曖昧な言葉

 

うろ覚え? うる覚え?

 不確かな記憶、ぼんやりした記憶を意味する言葉ですが、正しくは「うろ覚え」。

日本で最大規模の国語辞典『日本国語大辞典』によると、「うろ」とは、「おろ」が変化した言葉とのことです。「おろ」が意味するのは、「少し」「わずかに」「ぼんやり」。

 江戸時代には、「うろ覚え」「おろ覚え」の両方が使われていたとされています。いつの間にか「うる覚え」が台頭してきたのは、そのほうが発音しやすく、また、今日では、「うろ」という言葉に馴染みがなくなったためでしょうか。

 

いち段落? ひと段落?

 「段落」は文章の段落です。1段落、2段落、3段落と数えることができますから、物事が一区切りついて片付くこと、落ち着いた状況になることを意味して使う際も、「一段落」は「いち段落」とするのが正しいとされています。

 それにもかかわらず「ひと段落」と読む人が多いのは、ひと息入れる、ひと区切り、ひと休すみなど、同じような場面で使われる言葉が「ひと」とやまれるため、混同が起きた結果なのかもしれません。

 

愛嬌を振りまく? 愛想を振りまく?

 「愛嬌」は、古くは「愛敬」と書いて「あいぎょう」と読まれ、正確、言動、動作などがにこやかで優しく魅力的な雰囲気を表す言葉でした。先の『日本国語大辞典』で「愛嬌」は、「にこやかな、親しみやすいかわいらしさ」を表すとされています。一方、「愛想」は、「他人に良い感じを与えるような態度」を表す言葉です。雰囲気を振りまくことはできても、態度を振りまくことは困難です。したがって、「愛嬌を振りまく」が正解です。

 

◎どんな言葉を使うかで、その人の生き方が伝わる

 普段の会話でも、メールのやり取りでも、あらたまった挨拶の場でも・・・・、どんな言葉を使うかは、その人の言語環境を映し出す鏡と言われます。生まれた国・地方、まわりの大人、学校の先生、職場の人の使う言葉など、さまざまな要因が織りなす言語知識は、その人が生きる背景とも言えそうです。

 ときには、どのような背景がある人と見られたいかを意識して、使う言葉を選ぶことも大切でしょう。

 また、言葉に関心を持ち、学習することも大切です。使い方があいまいな言葉をそのままにせず、調べてみる。その積み重ねで、言語環境が豊かになり、きちんとした背景のある人という印象を他者に与えることができそうです。・・・<同感であるH/S>

 

 

交互に「早歩き」「ゆっくり」・・・インターバル速歩

  (資料:朝日新聞 202119日(土曜日) Re ライフ より)

 

 ランニングは好きなのだが、なかなかまとまった時間がとりにくい。そこで効率よく体力向上の効果が期待できる「インターバル速歩」というウオーキング法があると知り、取り組んでみた。

 インターバル速歩は、ややきつめの早歩きと、ゆっくりとした歩きを3分間ずつ交互に繰り返すものだ。信号などにつかまらないよう、大きな公園で実際にやってみた。最初の3分間を歩いてみると体温の上昇を感じた。その際にゆっくり歩きをしていると、再び早歩きをしようという気持ちが起こってくる。交互に5セットしてみると、少し汗ばむように感じた。これを週4日以上繰り返すと、体力の向上などの効果が期待できるという。これなら無理なくできそうだ。

 

 早歩きのやり方の基本はこうだ。まず背筋を伸ばす。25メートルほど前のほうを見ながら歩く。足を踏み出す時はできるだけ大股にして、かかとから着地する。肘は直角に曲げて大きく振る。こうすると大股で歩きやすくなる。

 早歩きのスピードも重要なポイントだ。歩いていて「ややきついな」と感じることが大切。5分ほどで息がはずみ、10分で少し汗ばみ、15分で脛に軽い痛みを感じる程度が目安だという。

 

 インターバル速歩を提唱している乗せ博・信州大学特任教授に、一般の人からよく受ける質問への解答を教えてもらった。

 まず時間帯について。運動トレーニングは一般に午後3~6時ぐらいがベストといわれるが、それ以外の時間帯でもストレッチを入念にすればかまはない。

膝や腰に痛みがある場合への対応は、症状が悪くならない限りは実施しても大丈夫だ。

 さらに、1日30分のまとまった時間が取れないときは、朝昼晩で10分ずつなど小分けにしてもよい。週4日するのが難しいのであれば、1週間の早歩きの合計で1時間を確保できるよう、週末にまとめて取り組んでも構わない。

 

 早歩きは「体力」の向上が目的だ。成果をみる一つの目安に、全身の酸素消費量がある。心臓から拍出する単位時間当たりの血液量を多くして、筋肉のエネルギー源となる酸素消費量を増やしたい。そのためには、その人の最大酸素消費量の60%以上を運動で消費しなければ効果を期待できない。多くの中高年の場合、早歩きがこの60%以上の酸素消費量に相当する運動になるという。

 

 能勢さんは、246人の中高年者を「従来の生活」「1日1万歩歩く」「インターバル速歩」(週4日以上、1日30分以上)の三つのグループに分け、5ヶ月間観察したところ、インターバル速歩のグループでは最高酸素消費量が8%向上し、生活習慣病の改善にもつながっていた。これに対して、「1日1万歩」や「従来生活」のグループでは変化がなかった。

 また、信州大の増木静江教授の研究チームに能勢さんも参加して、679人の中高年を5ヶ月間にわたり観察したところ、週平均での早歩き時間が50分間までは、歩く時間に比例して最高酸素消費量が増えたが、それ以上では頭打ち状態になった。

 宇宙飛行士の筋力維持の研究にJAXAと取り組んでいる労働安全衛生総合研究所の松尾知明主任研究員は、「強い運動負荷と弱い運動負荷を交互に実施するインターバルトレーニングに、効果があることが分かっている。中高年は負荷が高い強度の運動を避ける傾向があるが、無理のない範囲で積極的に取り組むべきだろう」と話している。



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