2007年7月発足以来続いている一期一会の飲み仲間
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 寒くなりました。11月も下旬になると、朝、通勤時間帯(8時半頃)の渋谷駅界隈でも、もう、5~6度の日がある。
 寒がり屋? の私は、すでに厚手のコートにすがっている。

 今週の初めころ(月曜日?だったと思う)、いつものように、渋谷駅前から、中野行きのバスに乗る。出発して2つ目のバス停が、渋谷市役所前。ここから、親子ずれの乗車に時折出会う。
 この日、多分、保育園にでも連れて行くような様子で、お母さんは2歳くらいのお子さんを抱っこして乗った。片手で子供を抱えながら、もう片手にはショルダーバックらしきものと、もう一つ、お子さんの持物等が入っているような、ちょっと重そうな布袋と二つ抱えて、かなりバランスの難しい車内歩行?に見えた。
 バスの真ん中辺の椅子に子供を座らせて(自分は立ったまま)、そこから3つ目のバス停、代々木八幡駅前まで乗る。

 いつものように、バスの停止案内に沿って、椅子から子供を片手に抱きかかえ、もう片方の手でかなり重そうなバッグと布袋を持ちながら、出口に向かう。
 車の出口階段を下りて地面に着地した刹那に、段差を踏み外したか、歩道と地面の段差につまずいたか分からないが、ああっ! と言って歩道に腹ばいに転んだ。母の胸には子供さんがいるはずなので、母の下になってしまったのではないか? と驚いた。直ぐその後に別の乗客が降りて、心配そうに母子に声をかけていた。数秒?して母親は立ち上がり、子供も母親の下から泣きながら立ち上がった。
 やがて、母子は声をかけながら(子供は泣いていたが)、歩き始めた。バスはやがて、二人の無事を確認して走り始めた。私は、「転んだとき、母親の下敷きになったように見えた子供さんは大丈夫だったのかしら?」と、数日間、その場所を通過するたびに気になった。

 それから3~4日は、朝のバスであの親子に会うことはなかった。
 
 その週の金曜日の朝。渋谷市役所前で、あの親子が乗車してきた! 「ホッ! 無事だったんだね」・・・そう語りかけたいくらいの思いがした。そこには、時々ぐずるあの子と明るいお母さんが、何事もなかったように私の座っている前を通り過ぎて行った。




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