2007年7月発足以来続いている一期一会の飲み仲間
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ボビー・ジョーンズ 永遠のスコアメイク術(その5)

1930年に28歳の若さで全米・全英オープン、全米・全英アマを制し、史上初めて年間グランドスラムを達成し、引退したボビー・ジョーンズ。球聖と呼ばれた彼は34年にマスターズ・トーナメントを創設した。筆者はジョーンズの生地を訪ね、彼の孫や彼のキャディーをした人、また研究者らに取材、多くの逸話を聞き出した。その話には、ジョーンズが天才と呼ばれながら長い間メジャートーナメントに勝てなかったことや、ライバルのウォルター・へーゲンに辛酸をなめさせられたことなどを、精神的、技術的にレベルアップして乗り越えてきたことがわかった。そして、それらの事柄は、多くの悩めるアマチュアゴルファーにとっての福音になっている。今回はジョーンズがコースで悔いなくラウンドするために会得した事柄をえりすぐって紹介してみたい。(日本経済新聞出版社「書斎のゴルフ VOL.44」から)

■ジョーンズの教え その7
コースでは決して打ち急ぎをしない。スイングは徐々にスピードを上げる

アベレージゴルファーがコースでうまくボールを打てないのは、打ち急ぎに原因があ
るとジョーンズ。

「私が見るところ、スコアで90以上を叩(たた)く人の、100人のうち99人が、100回のうち99回は打ち急いでいる」

それほどアベレージゴルファーは打ち急いでいるというのだ。

「自分のタイミングで打てれば、何の問題もなくナイスショットが放てるはずなのに、自らそれをぶち壊してしまう。コースではどうしてもボールを飛ばしたい気持ちが湧き起こってしまうからだろうが、自分がナイスショットできるタイミングを思い出して、ボールを打ってほしいのです」

とはいえ、それができないからアベレージゴルファーなのである。では、どうしたらよいのか。

「打ち急いでしまうのは、利き手の右手を使い過ぎているからです。飛ばそうとすれば、どうしても右手で強く叩こうとしてしまう。ですから、右手はゆるゆるにしておいて力を入れず、左手主体でクラブを振ることです」

さらにジョーンズは言う。

「テニスでいえばフォアハンドで打つのではなく、バックハンドで打つ要領です。左肘を伸ばした左腕を、左肩から引っ張ってきて、左手の甲でボールを打つような感じでボールをとらえるわけです」

左手リードのスイングでボールを打てというわけだ。

「左右の手のリストは打つ寸前までほどかない。多くのアベレージゴルファーはトップからすぐにリストをほどいてしまいますが、それでは良いスイングにはなりません。左手リードのスイングで、左手のリストをぎりぎりまでほどかずに打ってみてください」

それを実現するにはトップからゆっくりと打ち出し、ボールに向かって徐々にスピードを速めることだとジョーンズは言う。

「これを練習場でたっぷりと練習して、リストをほどかない術を身に付けることです。そうすれば、レイトヒッティングができるようになり、ゆったりとしたスイングでもうまく打て、飛ばせるようにもなります」

■ジョーンズの教え その8
ボールを打つ前に集中してチェックポイントをすべて見ておく

 

ボビー・ジョーンズは「ゴルフほど集中力を必要とするスポーツはない」と断言する。そして、集中力を欠いたプレーはつまらないミスを犯し、それが大きな痛手となって悲惨な結果を招くと忠告する。

「ゴルフは長時間を要するゲームです。ですからその間ずっと集中しなさいといっても無理な話です。上手な人は打つときにしっかりと集中する。まずはボールのライを見る。芝の状態、傾斜など。次にどこに打つべきかという目標です。このときにハザードやOBなど危険なエリアをしっかりと確認する。さらに風です。アゲンストかフォローか横風か。こうしたことを総合して鑑みて、最適なクラブを選択し、ミスしても大丈夫な目標を定め、弾道を決め、自分のタイミングで素振りをし、アドレスの方向を正しくとって素振り通りのスイングでボールを打つのです」

これがジョーンズの言う集中したショットということである。つまり、ボールをうまく打つだけでない、その前にチェックポイントをしっかり確認してこそ集中していることになるのだ。

「ところがティーショットをドライバーでフェアウエーセンターにナイスショットし、ピンは花道の上、しかも風を感じないという絶好のケースのときに集中力を欠いてしまいやすいのです。つまり、いろんなことを気にしなくてもうまく打てそうで、ミスしても大したことにはならないといったときです。こういうときにスイングに集中せずに打ってしまい、大きくダフったりトップしたり、思いも寄らない曲がりを招いて大ピンチに陥ったりするのです」

そうしたことは本当に多い。何も考えずに打ってしまうことがよくあるものなのだ。

「ゴルフではどんな状況でも打つときに決して気を緩めてはいけないのです。やさしいショットなど一度もないと思って気を引き締めることです。簡単に思える状況でも、難しいショットを打つときのようにライに気を配り、グリーン周りや風などをチェックする。不注意によるミスは技術的な原因でミスをしたときよりもよっぽど後悔します。立ち直るのに時間を要するからです」


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