2007年7月発足以来続いている一期一会の飲み仲間
凡そ、2年半近く勤務した職場を退職(正確には辞任というのだが)した男のはなし。 特に失敗したわけでも、嫌がらせ(パワハラ?)を受けたわけでもない。もちろん、面白くないからとか、将来性がないからとかでもない。本当の理由は何だ???? 強いてあげれば、「睡眠債務(寝不足)に負けた」のである。 2年半前、この男は、渋谷にあるベンチャー企業で近い将来IPOを目指すべく入社3か月を迎えていた。 そんなある日、前職で一緒に監査役会を運営したことのある某会計士から、今年中にIPOを目指している会社が常勤監査役を探しているという話が持ち掛けられた。その会社の商売は、特許を持つ医療系のサービス企業で、すでに一つの商売の流れ・ソリューションがほぼ確立されており、あとは、業績を作るのみであるように思えた。男は、経営管理をうまくやれば、いけるかもしれないと期待し、二つ返事で誘いを受けた。 こうして臨時株主総会で監査役に選任された男は、その後2年余り、じっと業績の進展を待ってきた。しかし、正直言って、ここへ来てイライラが募っていた。それは疲れていたのかもしれないが・・・。 男は時折考えた。自分に残された時間はそんなに多くはない。そう考えると、先の見えない企業でいつまでこんな仕事を続けるのか、不安になるときがあった。それは、昨年秋頃からのある体調不良にも原因があった。それは老化現象?とも思える夜間頻尿による寝不足である。 どんなに疲れていても、夜、床に入って約2時間もすると、尿意をもようして目が覚める。5~6時間の睡眠時間の中で、2~3回のトイレ通いは熟睡の妨げになる。その原因は、老化による前立腺肥大症であるが、こうした生活が毎日続くと、いわゆる寝不足がたまる。これを睡眠債務というらしい。健康に対する一種の債務というわけだ。昼寝したくとも、フルタイム常勤者には不可能である。 こうした睡眠債務(寝不足)は、老化した人間には、人によっていろいろな弊害が出てくる。まず、疲れが出てくると血圧が上がってくる。更に、この男は持病の脊柱管狭窄症が時々病んで、腰の動きが辛くなる。床に横になっても腰が痛くてまた熟睡の妨げになる。加えて、通勤時間往復4時間+勤務時間9時間、計13時間の労働債務が寝不足に加重されるのである。それでも、運動の好きなこの男は、腰痛をある程度覚悟しながら、毎週3日のスイミング(1回に約1000メートルくらい)月3~4回のゴルフは欠かさなかった。ある程度の痛みは承知の上であった。 しかし、今年の年明けになって、こうした睡眠債務(寝不足)と老化現象による苦痛に加えて、長距離勤務&フルタイム勤務等による疲れも蓄積され、体力の限界を悟った。 もうこれまで! と決心したのであった。そして3月の初めになって、社長に、現在の自分の健康状況を申し上げながら、職を辞する意向を申し上げた。男に残された仕事は、せめて、今年の株主総会までは責任を果たすことだった。男のはなしを聞いて、社長は快く承知してくれたのだ。 それから5か月。何とか責任を果たした男の最後の仕事は、株主総会での監査報告を行うことであった。 7月27日の株主総会で無事監査報告を行い、責任を果たすことができた。考えれば苦しい日々であった。これまで自分が体験した種々の区切り(転職、転勤、定年、退任、分社化など)を経験した中でも最も苦渋に満ちたお別れであった。負けた! そんな気がした。そして、敗因は、睡眠債務に負けたことだと認めざるを得なかった。 そんなある日。NHKの番組に、「睡眠債務を取り返す方法」なる放送があった。もう少し早く、こんなことを知っていたらまだ負けなかったかも・・・、と思いつつ、男は、可能な限りのチャレンジを始めたのであった。 PR |
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