稀勢の里「ずいぶん長くなりました」初の優勝インタビューで男泣き
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千秋楽で横綱・白鵬を逆転で下し、すでに決めていた初優勝に花を添えた稀勢の里。大歓声に包まれた中での初の優勝インタビューでは、これまでの道を振り返り、涙した。
この日は父親・貞彦さんと母親・裕美子さんが観戦する中での取り組み。白鵬に土俵際まで追い込まれながらも、粘り腰からのすくい投げで逆転してみせた。まずは「ずいぶん長くなりましたけど。いろいろな人の支えがあって、ここまで来られたと思います」と、ファンや周囲へ感謝の気持ちを示すと、両親への思いも口に。「必死に(土俵際)残して…」。さらに「一日一番って気持ちで集中して、やってきたからではないでしょうか」と必死に言葉を絞り出すと、あとは涙が頬を伝った。
日本相撲協会審判部は千秋楽の取り組み前に、昇進を諮る臨時理事会の招集を八角理事長(元横綱北勝海)に要請することを決定。理事会開催が決まった場合、八角理事長は23日の横綱審議委員会に昇進を諮問。出席委員の3分の2以上の決議があれば推薦が決まる。横綱昇進は確実となった状況だが「今まで一生懸命自分の相撲を信じて…。また稽古をして強くなって、みなさんにいい姿を見せられるようにしたい」ときっぱり話し、再び大歓声が上がった。
<稀勢の里がやっとつかんだ初優勝。ここまで延び延びになると腐るのが当たり前だが、良く持ちこたえて勝ちとった!日本人の粘り強さを見せた感じで、拍手を送りたい。おめでとう!>