2007年7月発足以来続いている一期一会の飲み仲間
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 <四つの偶然が重なった奇跡のゴルフ>

 
 
今から18年前のはなし。四つの偶然は平成12年12月9日の同じ日に、信じられないことが一日で同時に発生したのである。
 あの日、私はある会社の招待でゴルフ場にいた。いわゆる接待ゴルフである。
 場所は、「戸塚カントリー倶楽部」・言わずと知れた神奈川県の名門ゴルフ場の一つである。


一つ目の偶然
 それはスタート前にレストランへ行く途中であった。ホスト側のM氏から、「取り敢えず、コーヒーでも飲みましょう」との一言で、2階のレストランに向かう階段の途中で、上から来た上品なご夫婦が、「あらっ! HARさんじゃない?」と声をかけて頂いたのは、前職場で、十数年間お世話になった弁護士のI氏(故人)と奥さんであった。ほんの二言三言のあいさつを交わしたのち、「やっぱり縁があるんですね」とお互いに偶然の出会いを喜びながらその場を後にした。ゴルフとウイスキーの好きな先生とは、仕事関連の時間よりも、圧倒的にゴルフとお酒での付き合い時間が多かった。
 しかし、この出会いの1時間後に、よもや私がホールイン・ワンをしようなどとは、先生も・奥さんも、私も、予想だにしなかったのである。


二つ目の偶然
 これこそが偶然中の偶然の出来事、我がゴルフ人生の中で、たった一回(最初で最後?)のホールイン・ワンを達成したことである。
 本日のコースは、距離のたっぷりある・プロのトーナメントも使用するチャンピオンコースと呼ばれている“西コース”・6429ヤードである。
 私は、いつもの様に前半は安定せず、スタート直後はボロボロの状態で、特に4番ホールではトリプルを叩き、5番ホールの打順は不名誉な4番バッターであった。
 5番ホールは143ヤードのショートホール。3人が打ち終わって、残念ながら誰もオンしてない。私の番だ。この当時は、よく練習していた。当時は、インドア練習場で、カワナミゴルフスクールに通っていた。そのインストラクターの佐藤氏・小沢氏からいつも言われていたことは、
ゆっくりテークバックと上下動に気を付けよということだった。テイグランドに立って、ピンまでの方向を確認し、グリーン周りの状況、地形、風向きなどを確認して、狙いどころと距離を想定する。風が若干上げており、距離は147~8ヤードとみて、思い切って6番アイアンを持つ。
 スタンスを決めて、ストレートボールをイメージして、後はスイングの注意事項である、ゆっくりテイクバック・上下動に気を付けて、後はしっかりボールを捉えるしかない。エイッ!!
 
 打った感触が良かった。打球がまっすぐに上昇カーブを描いて行ったので、グリーンには乗るだろうと思い、ティを探して打球から目をそらしていたら、後ろにいたOMT氏が、ちょっと大げさな声で、
「入った――!!」 とびっくりするような声で叫んだ。「えっ、入った?ほんと?」私はみんなに向かって聞いた。キャデイさんが【入りましたよ! ホールイン・ワンです】その声で私は我に返った。

 皆さんに遅れてグリーンに向かった。他の3人は、グリーンに近づくにつれ、サンドウエッジとか、アプローチとかをキャデイに告げるのを尻目に、私はまっすぐピンに向かって行った。
ピンそばまで来て、そっとホールを覗いたら、あるある俺のボールだ!。そしてとっさにこう告げた。「キャディさん、僕パター要らないよ!」・・・後日談だが、友人に時々この話をすると、「あたりめーだろう、コノヤロー、ふざけやがって」と悔し紛れに云う。

 (写真)あの時のスコアカードである。5番ホールのスコアカードの右側のブランクがまるでパット数が書き忘れたようになっている。一生に一度の書き忘れ?もいいもんだ。

  
 



 6番以降は、気持がふわふわしてゴルフにならない。正直言って、今日はもういいや、という気持ちでとてもその気にならなかった。本日のゴルフは5番で終わり!そんなゴルフでした。
 あれから18年ですが、あの年は、12月20日に、会社が上場を果たすなど、ホールイン・ワンとともに忘れられない年になりました。
 

三つ目の偶然
 ホールアウトして、クラブハウスに戻って「ホールイン・ワン証明書」をつくってもらう。そして、キャディさんにお礼を申し上げ(ちょっとだけチップ)、皆さんにもしっかりとお礼申し上げ(記念品は後日渡す約束をして)現地解散となった。
 自宅に戻り、家内に詳細の報告をしたが、もともとゴルフにはあまり興味のない人なのであっさり程度の理解を示すのみ。

 それより驚いたことを聞かされた。それは、本日届いた宅急便(中身は、伏見の清酒・月桂冠大吟醸2升)であるが、なんと、送付先が本日、ゴルフ場でお会いしたあの弁護士先生I氏であること。
 まさか本日のお祝いでもあるまいし、だいいち、今日の今日だからホールイン・ワンは知らないはずであるから・・・。こんなことはあり得ない。これは、(先生が)たまたま、取引している造り酒屋で新酒が出たのでご厚意の意味?で送付頂いたもの(後日談)としか思えない。それが偶然に重なって、あたかもホールイン・ワン記念になったとしか思えないのでした。

四つ目の偶然
 家内と、偶然の祝い酒?を見ながら、ホールイン・ワン保険の話をした。たまたま、保険は2口加入しており、この先、保険代理店に手続の話やらをしているうちに、本日が家内の誕生日であることにハッと気が付いた。そうだ、今日はお前の誕生日であった!!
 早速その晩の夕食時には、お祝い?に頂いた月桂冠で乾杯!!となったのは勿論である。

 平成12年12月9日に我が家に起きた四つの偶然
    ☆ 戸塚カントリー倶楽部でのI先生ご夫妻と偶然の出会い
    ☆ 西コース5番ホールでのホールイン・ワン
    ☆ I先生からの(お祝いと信じた祝い酒)月桂冠贈呈
    ☆ 家内の誕生日にホールイン・ワン達成

 わが生涯、最初で最後(?)のホールイン・ワンは、四つの偶然が重なった“奇跡”でした。

 







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