2007年7月発足以来続いている一期一会の飲み仲間
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<ご機嫌な人ほど長生きできる>明日から幸せになれる方法教えます
     ー上を向くだけで幸福感はアップするー
             執筆者:坪田一男氏(眼科医)、前野隆司氏(慶応大学教授)

★ なぜ幸せだと健康になるのか

 健康長寿だと幸せ、とこれまで考えられてきましたが、ご機嫌で幸せな人が長生きすることが、近年の研究によって明らかになってきました。では、どうすれば、ご機嫌で幸せでいられるか。
 医学的には大きく分けて三つの仮説が考えられています。
 
 第一は、幸せを感じている人は、健康長寿になる遺伝子が働くから。幸福感が遺伝子の働き方に影響を与えるのではないか、と考えられているのです。
 
 第二は、幸せだと副交感神経がよく働くから。交感神経と副交感神経は全身に張り巡らされていて、交感神経は筋肉を緊張させ、血管を収縮させるなどの働きをし、副交感神経は逆に筋肉を弛緩させ、血管を拡張させるなどの働きをします。どんな時にそれぞれが働くかというと、交感神経は、命の危険を感じるようなとき、機敏に反応できるように身構えます。瞳孔は拡大し、心拍数は上がり、筋肉も固くなり、全身は緊張します。それらはすべて交感神経のなせる業です。
 それに対して副交感神経は、生命の危険がなく、安心しているときに働きます。瞳孔が収縮し、心拍数は下がり、筋肉は弛緩し、リラックスした状態になります。「ご機嫌」とか「幸せ」は、要はこのような状態のことです。腹八分目、適度の運動と云った長寿の秘訣は、豊かな現代社会にあっては、副交感神経をうまく働かせないと実行できません。
 
 第三は、幸せな人は友達が多いから。友達の数が多いほど幸福感が増すことは、様々な研究が明らかにしています。なぜ、友達が多いと健康長寿なのかと云えば、長期的な生存確率を高める情報を摂取しやすいからだと考えられています。「いいお医者さんがいるわよ」とか「困ったらあの人を頼りなさい」と云った生存を左右する情報が手に入りやすいのです。


★ 失業は幸福度を著しく下げる
 お金、家族、友人が、本当に幸せにつながるか、を検討していくことにする。
 
 お金については、幸福には「生活評価(生活満足度)」と「感情的幸福」の二つがあると考える。「生活評価」は、日々の暮らしに支障がなく、嬉しい、気持ちいいなどの瞬間的な感情も含めた満足感で、「享楽的幸福」に近い幸せです。もう一方の「感情的幸福」は、自分の人生は成功している、人生に満足しているという「安寧的幸福」に近い幸せです。
 お金について、重要なことは、失業すると幸福感が著しく低下することです。イギリスの経済誌の調査によると、幸福度に最も大きなダメージを与えるのは「長期にわたる失業」でした。この調査では、結婚や離婚、配偶者の死といった大きなイベントについて質問し、幸福度が下がって、元に戻るまでの時間なども分析されています。そこからわかったのは、「配偶者の死より、失業の方が精神的ダメージは大きい」ということでした。

 家族については、家族がいるだけで幸福感が得られるのは当然で、たとえ家族がいても、本人の立場や関係性によって異なるという結果があります。家庭内で孤立して『自分は一人ぼっちだ』と感じていれば、一人でいるのと同様のリスクを健康にもたらします。私(前野氏)の研究では、同居家族数は、幸福度とあまり関係がないという結果が出ました。一方で意外だったのは、年賀状をやり取りする程度の付き合いの親戚であっても、付き合いのある親戚が多いほど幸福度が高いことです。また、知人友人の数が多いほど幸福度が高いこともわかりました。知人友人の種類が多様だとさらに幸福度が上がります。


 
★ 睡眠と上司が幸せを左右する
 私たちの幸せに強く影響しているのは、何と「睡眠」と「上司」だというのです。睡眠がしっかりとれない人、上司が仕事に逐一介入し、自分の自由裁量の範囲が狭い人ほど幸福度が低いことがわかりました。
 日本人の平均睡眠時間が少なく、睡眠障害で悩んでいる人が多いのは、夜が明るすぎるせいではないでしょうか。日本の家はベッドに入る直前まで室内の明かりが煌々とついています。これは日中が明るく、夜は暗いという自然のリズムに反しています。そのうえ、寝る直前までスマホやパソコンの画面を見ている人が多い。IT機器の画面から出るブルーライトは脳を活性化させて、眠りに入ることを妨げます。眠りの質も低下させます。

 ノーベル賞受賞者のカーネマン氏の研究によると、「結婚」よりも「上司」の方が幸福度に影響を与えるという。部下は上司を選べません。そこで諦めるのではなく、苦手な上司でも思い切って、よりコミュニケーションをとることを私(前野氏)はお勧めします。上司との関係がうまくいかない原因は、コミュニケーション不足であることが多いからです。


★ 幸福感をもたらす四つの因子
 私(前野氏)は、幸福感をもたらす源泉として、「四つの因子」を見出しました。
 それは、「やってみよう!」「ありがとう!」「何とかなる!」「ありのままに!」です。

 第一の「やってみよう!」因子は、自分が夢や目標に向かって成長していることを実感しているときに働きます。この因子を高めるための方法の一つは、自分の夢、目標、強味の三つを書き出すことです。夢や目標を考える時間は、幸福感を生み出すもとになります。夢や目標に少しでも近づき、自分が成長していると実感できることは幸福感をもたらすからです。

<昔、ゴルフを始めた頃にスコアを伸ばすために練習をして、少しづつスコアアップした頃が幸せでした>


 第二の「ありがとう!」因子は、人を喜ばせたり、人に親切にしたり、人に感謝したりするときに働きます。人のために何かをすることや感謝を表すことは、周囲の人とのつながりを深めるので、そのことが結果として幸福感をもたらしてくれるのです。

 第三の「何とかなる!」因子は、今ここにいる自分を受け入れることができ、前向きに楽観的でいられるときに働きます。この因子を高める方法の一つは、今の自分を承認し、認めてあげることです。そのためには、「自分はダメだ」と落ち込んだら、「自分はダメだと思った」と云う風に[思った]を付けてあげましょう。そうすると、俯瞰的な視点を持つことができ、「自分はダメだ」という認識から離れやすくなります。

 第四の「ありのままに!」因子は、他人と比較せず、人目を気にせずに自分らしくいられる時に働きます。
 この因子を高める方法の一つは、あえて自分らしく行動できないことを書き出すことです。たとえば「人目が気になって会議でうまく発言できない」とまず書いてみる。それをポジテブな方向に反転させて「自分の考えを思い切って発言してみよう」と考えてみるのです。

 この四つの因子の中で、日本人の幸福感を容易に高められると私が考えるのは、「ありがとう!」因子です。日本人はやはりチームや集団のために自分が貢献し、それに対して感謝され、自分が確かなつながりの中にいると実感できるときにより大きな幸福感を感じる傾向があるからです。毎朝ハイタッチする、同僚と互いの良い面を誉め合うといった単純なことですが、習慣化することで組織の幸福度は確実に高まります。そういう活動が広まれば、日本人がもっとポジテブになって幸福度が高まり、健康長寿の人が増えていくはずです。

<「健康長寿を実践する」シリーズは、以上で終了>

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