|
2007年7月発足以来続いている一期一会の飲み仲間
体のお悩みなんでもQ & A(ウオーキング術編)体を動かしたくなる秋。今回は、気軽に取り組める運動の「ウオーキング」 に注目しました。 ウオーキングの基礎知識や効果が出やすい目的別ウオーキング、靴の選び方 、より効果を高める食事のポイントなどを紹介します。 【資料:(株)富士フィルム 「irodori」2025年10月号「健康特集」より。 監修: 園原 健弘先生・明治大学体育会競争部監督、バルセロナオリンピック 50km競歩日本代表。競技者経験をベースに健康づくりやダイエット指導などを 行う。】
Q. ウオーキングをすると、どんな良いことがありますか?・・・50代・男性 体に良いイメージのあるウオーキングですが、具体的にはどんな効果がある のでしょう A. 正しく行えば、ダイエット、生活習慣病対策、認知症予防など多くの効果が
得られます。
大きな意味でいえば、ウオーキングは身体機能低下の予防全般に効果を発揮します。 人間も動物なので、、「体を動かす」ことは身体機能の維持に必要で、誰しもある程度 体を動かしていないと、通常の老化以上に衰えてしまいます。「歩くこと」は人間の 動作の中で、もっとも簡単で基本的なもの。ウオーキングは、すべての人にお勧めし たい運動です。 そもそも直立2足歩行は、多くの動物の中で人間だけができる運動です。重力に逆 らって動くため、筋力や骨の強度維持につながります。 実際ウオーキングには、身体的な側面だけでなく、精神面でも様々な効果があるこ とが分かっています。具体的には、以下のようなものがあります。
ウオーキングの身体的なメリット ● 脂肪燃焼 ● 心肺機能の向上 ● 若々しい血管の維持 / 血流促進 ● 筋肉や骨の強さの維持 ● 生活習慣病の予防 / 改善 ●寝つきや睡眠の質の 改善 など ウオーキングの精神的なメリット ● ストレス解消 ● リラックス効果 ● 自己肯定感のアップ ● 不安やう つの予防 / 緩和 など
加えて、有酸素運動であるウオーキングはダイエットにもお勧めです。有酸素運動 とは、酸素を多くとりこんで筋肉を動かす運動のこと。脂質・糖質をエネルギー源と し、主に体脂肪を分解してエネルギーを算出するので、ダイエット効果が期待できま す。
有酸素運動と無酸素運動 有酸素運動 生活習慣病の予防やダイエットに ◎ ウオーキング ◎ サイクリング ◎ 軽いジョギング 軽~中程度の負荷を継続的にかける運動のこと。強くない負荷が 筋肉にかかり続けるため長時間の運動も可能。脂肪燃焼にもお勧 め。 無酸素運動 筋肉アップや基礎代謝を高める ◎ 筋トレ ◎ 短距離走 ◎ ウエイトリフティング 短時間で筋肉に強い負荷をかける運動のこと。瞬間的に強い力が 必要になるため、筋肉にためておいたグリコーゲン(糖類)を使 います。
<以下、次回>
体のお悩みなんでもQ & A(その4)
Q. 日常的にできるメタボ対策を教えて・・・50代・女性 メタボの予防・改善のために、食事以外の生活面では、どんなことがポイントになる のでしょう。 A.適度な運動を続けること、長く座り続けないこと、質の良い睡眠 をとることなどが大切です。 メタボ対策として食事と合わせて心がけたいのは「適度な運動を続けること」です。 厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド」では、成人は1日60分 のウオーキング(8千歩程度の運動)、高齢者は1日40分のウオーキング(6千歩程度 の運動)と、ほかに週2~3回の筋トレを推奨しています。 ただし、普段からほとんど運動しない人は急に運動を始めるよりも、まずはこれま でより10分だけ運動量を増やす「プラス10(テン)」がおすすめ。買い物や通勤時に 早歩きしたり、エレベーターでなく階段を使ったりと、日常生活で運動量を増やしま しょう。 また、最近は「長時間座りすぎない」のも重要ということがわかってきました。1 時間に一度は立ち上がって軽い運動を。 運動以外では、6~8時間の良質な睡眠もメタボ対策として大切です。筑波大学教授 の柳沢正史先生らの研究では、脂肪や塩分の多い食事の人は睡眠時間が短く、食物繊 維やたんぱく質の多い食事の人は睡眠時間が長く取れる傾向にあることが分かってい ます。 私自身は1回の食事でご飯を「お代わりしないこと」をルールにしています。また、 納豆を週に3回、魚を週に2回は食べています。仕事で出かけるときは、一つ手前の 駅で降りて目的地まで歩き、家族の買い物に付き合うのもよい運動になっています。 ショッピングモールは広くて、雨の日も濡れずに歩ける健康的な空間だと思います。
◎ 生活習慣セルフチェック 該当する項目が多いほど、メタボになるリスクが高いといえます。 メタボ対策の基本は、バランスの良い食事と適度な運動。この2つを見直してみま しょう。
□ つい食べ過ぎることが多い □ 飲みすぎてしまうことがある □ 朝食を食べないことが多い □ 脂身の多い肉が好き □ 青魚を食べる機会が少ない □ 野菜はあまり摂らない □ よく間食をする □ 就寝・起床時間がともに遅い □ 睡眠不足である □ 座って仕事をすることが多い □ 休日は家から出ないことが多い □ 階段を使うことはほとんどない □ 運動はほとんどしない □ 喫煙習慣がある
<以上 「メタボリックシンドローム」編 終わり> Q. メタボ改善に役立つ食事は?・・・50代男性 メタボになりやすい食事とはどんなものでしょうか。逆に、メタボの予防や改善の ためにお勧めの食事法はありますか?
A. 動物性脂肪や糖質の摂りすぎを避け、食物繊維を積極的に摂りましょう。 魚に多いDHA・EPAはおすすめです。
「動物性脂肪を過剰に摂る」「甘いものなどで糖質を摂りすぎる」といった食事内容 は、メタボのリスクを高めます。早食いする習慣や過度の飲酒もNGです。 逆に、メタボを予防・改善するには摂取カロリーと消費カロリーのバランスをと ることが重要。まずは脂質や糖質の取りすぎに注意。牛肉や豚肉の脂肪、バターな どの動物性脂肪は、動脈硬化を進める飽和脂肪酸を多く含むので、摂りすぎないよ うに。魚の油に多いDHA・EPAは、中性脂肪や内臓脂肪の増加を抑える働きがあるこ とが分かっています。 加えて、糖質の摂りすぎは、血糖値だけでなく中性脂肪値を上げる要因にもなり ます。「甘さ」を求めるなら、たとえば缶詰の果物ではなく、生の果物にしましょう。 意外と忘れがちなのが調味料。ケチャップやソースには重量全体の4分の1ほど の糖質が含まれています。また塩分の多すぎる食事は血圧上昇を招く恐れもあるの で、低塩・減塩を心掛けましょう。 日本動脈硬化学会では、動脈硬化を予防する食事として「ザ・ジャパン・ダイエ ット」と名付け、伝統的な和食の利点を見直した食スタイルを推奨しています。こ の食スタイルはメタボの予防・改善にも役立ちますので、普段の食生活でできる物 から取り入れてみてください。
◎ ザ・ジャパン・ダイエット(動脈硬化性疾患やメタボ予防につながる食品) ダイエットにつながり、動脈硬化予防にもなる食様式。日本に古くからある和食の 良い面と、味付けが濃いなどの悪い面を考慮していることが特徴です。 [積極的に摂る食品] ● 魚、大豆、大豆製品 ● 緑黄色野菜を含めた野菜 ● 海藻、きのこ類、こんにゃく等 [摂取を控える食品] ● 脂身の多い肉や動物脂、鶏卵 ● 清涼飲料や菓子など、砂糖・果糖を含む加工食品 ● アルコール飲料
<以下、次回> 体のお悩みなんでもQ & A(その2)Q. 太っていないのにメタボだと診断されました・・40代女性 (体型的には明らかに痩せているのに、メタボと診断されました。 メタボというと見るからに肥満の人がなると思っていたのですが ・・・・・)
A.ウエスト/身長比や、女性では皮下脂肪が影響することも。 メタボ健診に引っかからない「隠れメタボ」にも注意。 肥満は「内臓脂肪型肥満」と「皮下脂肪型肥満」の大きく2つに分かれます。 内臓脂肪型肥満は内臓の周囲(腸を包む腸間膜)に多く脂肪がつき、お腹がポッコ リ出ることから「リンゴ型肥満」とも呼ばれます。 一方の皮下脂肪型肥満は、皮下(皮膚と筋肉の間)に多くの脂肪がつくもの。下半 身に脂肪がつくので「洋ナシ型肥満」とも呼ばれ女性に多く見られます。 このうち、特に生活習慣病のリスクが高いのが内臓脂肪型肥満です。内臓脂肪が多 くなると、脂肪細胞から「血圧をあげる物質」や「動脈硬化を進める物質」「血栓がで きやすくする物質」「インスリンを効きにくくする物質」などが出るためで、メタボの 診断では内臓脂肪を重視します。 これら2つの肥満には当てはまらないものの注意が必要なのが「隠れ肥満」です。 この「隠れ肥満」は、加齢や運動不足によって筋肉が張ったところにバランスの悪 い食事が加わり、メタボリックシンドロームと同様の不健全な状態に陥っていること。 その内容は骨や筋肉に比べて脂肪の割合が多い状態で、ギリシャ語の「筋肉=サルコ」 「減少=ぺニア」を組み合わせた造語の「サルコペニア肥満」とも呼ばれます。 見た目の変化を伴わず、BMI値だけでは判断できないので、自分が肥満であると認識 づらいのが特徴です。運動不足が続いていて疲れやすく、血圧や血糖、血清脂質など の数値が悪化してきた人は、隠れ肥満を疑う必要もあるでしょう。
◎ 脂肪の付き方の違い 内臓脂肪型肥満(リンゴ型肥満) ●お腹がポッコリ出ている ●男性、閉経後の女性に多い 内臓脂肪 ・・多い 皮下脂肪 ・・多い
皮下脂肪型肥満(洋ナシ型肥満) ●お尻、太もも、腰回りに脂肪がついている ●女性に多い 内臓脂肪 ・・少なめ 皮下脂肪 ・・多い 隠れ肥満(サルコペニア肥満) ●見た目は太っていない ●筋肉量が少ないため、相対的に脂肪の割合が多い 内臓脂肪 ・・多い 皮下脂肪 ・・少ない
<以下、次回>
体のお悩みなんでもQ & A(その1)メタボリックシンドロームってなんですか?・・・40代・男性 Q. 最近、いろいろなところで見聞きする「メタボ」。 正確にはどんなことを指しているのでしょうか?
A. 「メタボ」という言葉で広く知られるメタボリックシンドローム。 生活習慣病の前段階のことで、「お腹の内臓周りに脂肪が蓄積する内臓脂肪型肥満に、 高血圧・高血糖・脂質代謝異常が組み合わさることにより心臓病や脳卒中などになりや すい状態」を指します。 血圧・血糖・血清脂質の検査値が、それぞれは病気といえるほど高くなくても、内臓 脂肪型肥満かつ複数の危険因子があると動脈硬化が進行しやすくなることは昔から知られていました。それをきちんと定義づけし、診断基準を設けたのがメタボリックシンドロームです。 メタボの人は、そうでない人と比べて2型糖尿病になるリスク、心血管疾患によって死亡するリスクがともに約3倍といわれます。さらにメタボを放置すると動脈硬化が進行し、狭心症・心筋梗塞などの心臓病や、血栓性脳梗塞をはじめとする脳卒中リスクも高まります。 厚生労働省の「国民健康・栄養調査報告」では40~74歳男性の約55%、女性の約17%がメタボリックシンドロームの疑いまたは予備軍とされています。大半の人は自覚症状がないので、早期に見つけるため、40才以上の人に対し特定健康診査(通称「メタボ健診」)が行われています。健診で指摘を受けたら、早めに必要な対策を講じましょう。
◎ メタボリックシンドロームの診断基準
▲ ウエスト周囲長(腹囲) 男性 85cm 以上 女性 90cm 以上 ▲ 以上を満たしたうえで、以下のうち2つ以上に当てはまる人 ▴脂質異常症 中性脂肪値・・・・・・150mg以上 または、 HDLコレステロール・・・ 40mg未満 ▴高血圧 収縮期(最大)血圧・・130mm以上 または、 拡張期(最低)血圧・・・85mm以上 ▴高血糖 空腹時血糖値・・・・・110mg以上
<以下、次回>
|
カレンダー
フリーエリア
最新記事
(10/16)
(10/13)
(10/08)
(10/07)
(10/03)
最新TB
プロフィール
HN:
No Name Ninja
性別:
非公開
ブログ内検索
アクセス解析
|