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2007年7月発足以来続いている一期一会の飲み仲間
体のお悩みなんでもQ & A・・・サルコペニア編(その2)Q. サルコペニアが進むとどうなりますか? 立ち上がる時や歩くときなどに筋力の低下を感じます。 このままだと、どうなっていくのか不安です。
A. 放置すると歩行や立ち座りなどが困難に。やがて、要介護や 寝たきりにつながります。
サルコペニアは、進行性で、放置すると歩行や立ち座りなどの動作がスムーズに できなくなっていきます。さらに進行すれば装具や杖、車椅子などが必要になり、 要介護から、最終的には寝たきりにつながります。 サルコペニアが疑われたらすぐ対策を始めましょう。高齢になってからでは筋肉 が増えづらくなり改善が難しいので、早めの発見と対策が何よりです。 サルコペニアによって筋力が低下すると、●歩くスピードが遅くなる ●立ち上 がるのが困難になる ●転びやすくなる ●ペットボトルのキャップが開けにくい ●疲れやすい ●手すりにつかまらないと階段を上がれない・・・・等の症状が 現れてきます。 またサルコペニアは、最近注目されている「ロコモティブシンドローム(略称: ロコモ)」や「フレイル」とも関係しています。 ロコモは、運動に必要な体の仕組みがうまく動かなくなること。 フレイルは、要介護の一歩手前といえるほど、身体的・精神的・社会的活力が低 下した状態のことです。 サルコペニアやロコモを放置すると、最終的にはフレイルを招き、その先に要介 護や寝たきりになるという構図がありますが、早い段階で予防や対策、正しい治療 を行えば、状態の進行を防ぐことができることを覚えておきましょう。
➡サルコペニアによるリスク サルコペニアが進行し筋肉量が減少すると様々な症状を引き起こし、寝たきりや 要介護状態につながる要因となります。
体重の減少 筋肉は体重の約40%あるので筋肉量が減ると体重も減少。ただし、代わりに脂肪 が増えると体重が増加する場合も。 脱水 筋肉の約75%が水分です。筋肉量が減少することで水分量も減り、脱水や熱中症 になりやすくなります。
冷え性 筋肉量が減少することで筋肉内での熱産生量も減ってしまい、冷え性になりやす くなります。
骨粗しょう症 筋肉量が減少すると骨密度も低下。サルコペニアと骨粗しょう症には相関関係が あり、転倒や骨折のリスクが高まります。
糖尿病 骨格筋は血糖値のコントロールに重要な役割を果たすので、筋肉量が減ると糖尿 病のリスクが高くなります。
<以下、次回>
体のお悩みなんでもQ&A・・・サルコペニア編(その1) 年を重ねることで始まる筋肉量の減少に伴い、筋力や身体能力が低下するのが 「サルコペニア」です。 今回は40~50代も注意が必要といわれるサルコペニアについて、皆さんの気に なる疑問にお答えします。 (資料:(株)富士フィルムヘルスケアラボラトリー irodori -2025年12月号健康特集・「体のお悩みなんでもQ&A」より 抜粋。監修:川本 徹氏・東京女子医科大学非常勤講師他)
Q 最近、歩くのが遅くなってきたかも・・・・・。 「歩くのが遅い」と家族や同僚に指摘されます。言われるまで気にしていなかっ たのでですが、どんな原因が考えられるのでしょう。 A 歩く速度の低下は「サルコペニア」で現れやすく要注意の症状で す。 主に加齢によって筋肉の量が減少し、筋力と身体能力が低下した状態が「サルコ ペニア」で、「筋力減少症」とも呼ばれています。 「歩くスピードが遅くなってきた」「周りの人より遅い」という場合、関節の不調 やバランス感覚の低下といった原因も考えられるものの、最も多く注意が必要な原 因が「筋力の低下」です。 人間の筋肉量は、20台をピークに、10年間に男性は約2kgずつ、じょせいはやく 1kgずつ減るといわれています。75~79歳男女の約2割、80歳以上では男性の約3 割、女性の約半数がサルコペニアという研究結果もあります。 「年を取れば筋力が落ちるのは仕方がない」と安易に考えがちですが、サルコペ ニアが近年注目されているのは、それが寝たきりや要介護状態を引き起こす重大な 要因となるからです。加えて、サルコペニアになると糖尿病や肺炎など多くの病気 を発症しやすくなり、死亡率が高くなることもわかってきました。 当院の患者さんでも、「歩くのが遅くなった」と訴えて受診される40~50代の方 が少なくありません。それだけサルコペニアの危険性が広く知られるところとなっ てきているのでしょう。 歩く速度のほか、「歩き方」でも筋力低下に気づくことができます。左右に揺れる 歩き方は、股関節周りの筋肉が衰えていることの現れ。思い当たる方は、早めのサ ルコペニア対策を始めましょう。 ➡ サルコペニアの分類
サルコペニアは、「加齢」が主な原因となる一次性サルコペニアのほか、「運動 不足、病気、低栄養など加齢以外」の原因で起こる二次性サルコペニアに分けられま す。
一次性 加齢性サルコペニア 加齢以外に明らかな原因がないもの
二次性 活動によるサルコペニア 寝たきりや長期的な安静状態、不活発な生活 スタイルによるもの 病気によるサルコペニア 重症臓器不全(心臓や肺、肝臓など)、炎症性 疾患、内分泌疾患によるもの 栄養によるサルコペニア エネルギーとタンパク質の摂取量不足(吸収 不良、消化管疾患、および食欲不振)などによる もの <若年層も要注意>
<以下、次回>
体のお悩みなんでもQ & A・・・加齢と脳(その4)Q 脳の老化を防ぐ方法は? できるだけ若々しい脳を保ちたいと思います。 日常生活で手軽にできる対策を教えてください。 A 3大栄養素をバランスよく摂り、十分な睡眠と適度な運動を。 「違うこと」をするのもポイントです。 脳の老化を防ぐには、バランスのとれた食事、知的な活動と十分な睡眠、適度な 運動など、良い生活習慣が重要です。 脳のための食事のコツは、たんぱく質、脂質、糖質を適度に摂ること。ニューロ ンなど脳細胞の主な材料はタンパク質なので、肉、魚、大豆製品などで十分摂りま しょう。脂質は細胞膜の材料で、脳の細胞はほかの細胞より脂質を必要とします。 とくにDHAやEPAといったオメガ3系脂肪酸は重要なので、しっかり摂取したいも のです。そして糖質(ブドウ糖)は、脳のエネルギーとして不可欠。摂り過ぎに注 意しつつ、適量を摂るようにしましょう。 睡眠も大切です。脳は睡眠中に認知症の原因物質といわれるアミロイドβなどの 老廃物を排出します。忙しくても6~7時間の睡眠は、脳のために確保したいもの です。 また、運動すると筋肉から「成長因子」と呼ばれる物質が出て、脳の細胞を守る 役目をします。やや呼吸数や心拍数が上がって気持ちよく感じる程度の運動が効果 的です。 脳のネットワークには、集中しているときに働く集中系と、ぼんやりしていると きに働く分散系があり、両者はシーソーのような関係にあります。両者をバランス よく使うことが脳には非常に大事。同じことを長く続けず、時々「違うこと」を織 り込むのがポイントです。 私自身の実践法は、電車での移動時に外の景色を眺めること。集中から解放され、 ぼーっとする時に分散系が使われるのでおすすめですよ。
➡ 脳の「集中系」と「分散系」 【集中系】 意識的な思考、計算、作業、意思決定など、特定の目的に向かって集 中的に脳を使う状態のネットワーク。目的をもって集中するときに活 性化します。 ● 目的をもって課題をこなす ● 好きなことに熱中する ● 運動やエクササイズ ● 好きな音楽を聴く、絵画を観る ● オンラインゲームやスマホのゲーム 【分散系】 ぼーっとしているときや、特に何も考えていない安静時に活性化し ます。この間に、記憶の整理・固定や、新しいアイデアの創出など が行われます。 ● ぼーっとする ● 景色を眺める、散歩する ● 入浴、シャワー ● レム睡眠の状態 ● あまり頭を使わない単純作業
「何もしない時間」 ただ脳を使うだけでは、脳の老化は加速してしまう可能性が。 脳を若く保つには、集中系と分散系の両方を意識し、「何もしない時間」も大切にしましょう。 「以上、このシリーズ 終」 <資料:[irodori] FUJIFILM 2026年4月号 「健康特集」より。 監修:岩立 康男先生(東千葉メデカルセンター・センター長> 【もの忘れ、気になりますか?】体のお悩みなんでもQ & A・・・加齢と脳(その3) Q 昔のことは覚えているのに、最近のことを思い出せない・・・。 何十年も前の記憶はしっかりあるのに、近ごろの出来事は忘れがち。 なぜだか不思議です。・・・・・・・・70代 男性
A 加齢とともに短期記憶を失っても、長期記憶がしっかりしている なら大丈夫です。 前ページで記憶の種類を上げましたが、別の観点からみると記憶には、「短期記憶 と「長期記憶」があります。これらは、一度記憶したことを後で役立てられるよう 重要なものを選んで定着させる、脳が持つ仕組みです。 私たちが覚えたことは、まず短期記憶として大脳の奥にある海馬に一時的に保持 されます。 その後、ゆっくり大脳の表面を覆う大脳皮質に転送され、長期記憶として貯蔵さ れます。記憶がお金だとすると、海馬の短期記憶は財布のお金、大脳皮質の長期記 憶は銀行預金のようなものです。 脳内では海馬で例外的に新しいニューロンができるものの、年をとるとともに新 生ニューロンのでき方は減っていきます。そのため、新たに記憶に加えられた事柄 はどうしても覚えにくくなっていくのです。高齢になって昔のことを覚えているの は、例えば小学校で覚えた99のように、何度も繰り返すことで長期記憶としてし っかり定着しているからです。 記憶について、「年をとって新しいことが覚えられない」と嘆く必要はありません。 昔の記憶がしっかりあるのなら、「大切なものはたくさん貯金してあるから大丈夫」 と考えればよいのです。 年齢を問わず、短期記憶のほとんどは忘れられていきます。短期記憶をすべて長 期記憶にすると脳の容量が足りなくなるからです。脳には「生き残るために必要 か?」「将来役に立つか?」などを基準に、必要/不要の仕分けをし、長期記憶とし て固定化させる仕組みが備わっているので、それほど心配はいりません。
➡ 短期記憶から長期記憶への移行 短期記憶を長期記憶として定着させるには、「繰り返し復習すること」「情報を 意味付けしたり関連付けしたりすること」「覚えた内容を実際に使ってみること」 などが有効とされています。
<以下、次回>
体のお悩みなんでもQ & A・・・加齢と脳(その2)
Q 頭の働きが鈍くなっている気がします。 近ごろ、物覚えがどんどん悪くなっているようです。 それだけ脳の老化が進んでいるのでしょうか?
A 物忘れのほとんどは脳の「進化」。ただし危険な物忘れもあるので要注意で す。
脳の働きを鈍くする原因は加齢だけでなく、脳疲労の蓄積、ストレスや睡眠不足 など様々な要因が考えられます。 脳科学では「記憶」を言葉で表すことができる「陳述記憶」と、ことばで表せな い「非陳述記憶」に大別します。陳述記憶には、過去の体験や人の名前などの「エ ピソード記憶」と、地球は丸いなど感覚的にその内容を知っている「意味記憶」が あります。 年をとるとエピソード記憶は失われやすくなる一方、意味記憶はむしろ蓄積して 若いころより多くなります。この意味記憶が無意識のうちに行動をコントロールす るので、これを「知恵」と言い換えることもできます。 また、非陳述記憶には、体験や出来事で覚える「手続き記憶」と、感情に結びつ いた「情動記憶」があり、これらは一度得たらほぼ一生忘れることなく蓄積されま す。 しかし脳のスペースは限られているので、ニューロンが増える一方では記憶自体 は増えても「考えること」が難しくなります。そのため脳には、エピソード記憶な ど優先度の低い記憶を積極的に忘れる仕組みが備わっています。年をとって物忘れ がひどくなるのは、ある意味で、「よく考えるための脳の進化」ともいえるのです。 ただし意味記憶、手続き記憶や情動記憶を失っていく場合は、認知症の可能性も ありますので、気になる方は、物忘れ外来など専門医院を受信してみてください。
➡ 記憶の分類
<記憶> 〇陳述記憶(言葉で表せる記憶) ◇エピソード記憶 出来事に関する記憶 ● 昨日の夕食 ● 会話の内容 ● タレントの名前 ◇意味記憶 普遍的な知識や概念 ● ミカンは橙色で丸い ● 一日は24時間 ● 春の次は夏 〇非陳述記憶(言葉で表せない記憶) ◇情動記憶 情動の起きやすさに関する記憶 ● 喜びの記憶 ● 怒りの記憶 ● 悲しみの記憶 ◇手続き記憶 動作に関する記憶 ● 自転車の乗り方 ● 楽器の演奏法 ● 箸の使い方
<以下、次回> |
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