2007年7月発足以来続いている一期一会の飲み仲間
体のお悩みなんでもQ & A(血管の健康・その2)
Q. 医師に動脈硬化を指摘されました・・・60代・女性 かかりつけの病院で動脈硬化が進んでいるといわれました。 血管にどんなことが起き、どんな危険があるのでしょう。 A. 血管壁にコレステロールが溜まり内腔が狭くなるのが 一般的な動脈硬化。進行すると重大な病気を招きます。 動脈硬化にはいくつかのタイプがありますが、一般的に動脈硬化といえば「粥状 (アテローム性)動脈硬化」を指すことが多いです。 その進行は下図の通りで、最初は血管の内側を覆う内皮細胞が傷つき、血管壁(内 膜)にコレステロールが沈着します。溜まったコレステロールはドロドロした粥状 のものになり、それによって内膜が厚くなり、内腔が狭くなってきます。こうして できた隆起は「プラーク」と呼ばれます。プラークが大きく膨らむと表面に亀裂が 生じます。 この亀裂を修復しようとして血小板が集まってきます。血小板は常に血中を流れ ていて、傷があるところに集まって固まり、止血のために働く細胞です。体の防御 反応のため集まって固まるのですが、血管内でこれが起きると血流をせき止める血 栓になってしまいます。プラークが本格的に破れたり、血栓が大きくなったりする と、極端に血流が減ったり、完全に止まったりします。 これが心臓の冠動脈で起きると狭心症や心筋梗塞、脳の血管で起こると脳梗塞な ど、命にかかわる重大な病気を招きます。ほかにも動脈硬化から足の痛みや歩行障 害などが生じる末梢動脈疾患(閉塞性動脈硬化症など)、大動脈の一部がこぶ状に膨 らむ大動脈瘤、大動脈の内膜が裂ける大動脈解離などが起こる場合もあります。 動脈硬化を指摘されたら、必要な治療を受けるとともに、血管を守る生活で病気 のリスクを下げるよう努めましょう。
◎ 粥状(じゅくじょう・アテローム性)動脈硬化の進み方 血管壁に入ったコレステロールが酸化することで、マクロファージ(免 疫細胞の一種)が異物とみなしてそれを食べます。しかし処理しきれず 血管壁にマクロファージが溜まり、さらにプラークが大きくなっていき ます。
□・・正常な動脈 動脈は外から外膜・中膜・内膜の3層からなる。もっとも内側は内皮細胞で覆 われ、正常な動脈はしなやかで肥厚していない。 □・・内膜が傷ついた動脈 内皮細胞が傷つき、そこからコレステロールが入り込んで沈着。 □・・狭窄が進んだ状態
プラークの表面に亀裂ができ、修復のために血小板が集まって内腔が狭くなる。□・・血流が減少、または途絶える プラークが破れたり、血栓が大きくなったりして、血流が極端に減少、あるい は途絶えてしまう。
<以下、次回>
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