2007年7月発足以来続いている一期一会の飲み仲間
<環境にやさしいストロー> ―「from New York」 World Scope 片山晶子氏(文) AGORA October 2018より抜粋ー 飲み物にはストロー、そしてストローはプラスチック製」。それがなぜか現代の消費社会では前提になってきた。しかし市場の大半を占めるプラスチック製ストローは、マイクロプラスチックによる海洋汚染をはじめ、深刻な環境問題の原因となりうる。そんな危機感の高まりから、全米でプラスチック製ストロー使用禁止の動きが活発化している。 例えば、ニューヨークに18店舗の人気レストランを展開する「ユニオン・スクエア・ホスピタリティ・グループ(USHG)」。CEOのダニー・マイヤー氏はこの夏、全店でのプラスチック製ストロー使用廃止を発表した。同社は大半のストローが未使用で廃棄されている現状を鑑みて、昨年秋からお客様のリクエストがあった場合にのみストローを提供。その結果、ストロー使用率がなんと90%減少したという。残る10%の使用については、堆肥化可能な紙製やトウモロコシを原材料にしたストロー、もしくは再利用可能な金属製ストローに限定し、環境汚染防止に努めている。 同社が経営するレストラン「グラマシー・タバーン」(写真)の活気あるウエイティングバーでは、オリジナルカクテルをゆったりと楽しめる。各品にストローは添えず、依頼された場合にのみ金属製を提供。もしお客様が金属の舌触りを好まなければ紙製を出し、少しでも廃棄率を減らすように努める。同社ではストロー関連業務を担当するマーク・メイナード・ぺリシ氏は「1本0.5セントというプラスチック製に比べ、コーン製は2セント、紙製は5セントと価格は上がるものの、全体の提供率の減少から、プラスチック製廃止に伴うコスト管理に支障はありません。環境にやさしい選択肢に、多くのお客様が感謝してくれるのはうれしい驚きです」と話す。 また今年7月、ワシントン州シアトルは、全米の主要都市として初めて、プラスチック製の使い捨てストローの提供を禁止する条例を施行した。違反した場合には、250ドルの罰金が課せられる。その流れを受け、同紙に本拠地を置くコーヒーチェーン店「スターバックス」は、2020年までに世界全店におけるプラスチック製ストローの完全廃止を決め、年間10億本の使用の削減を目指すと宣言。ニューヨークやサンフランシスコでも同様の制度が検討されている。 一方、日本の14のヒルトンホテルのレストランでは、プラスチック製ストローを取りやめ、紙製ストローを導入している。今後、世界中でプラスチック製ストロー廃止の動きはますます高まりそうだ。 PR |
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