2007年7月発足以来続いている一期一会の飲み仲間
<海外の白物家電事情>
★「韓国製冷蔵庫は2ドアです」・・・ 下のドアに、日常欠かせない食べ物であるキムチの壺を入れる。キムチさえ収納できれば、あとはどうでもいいのか、上の方に何枚もドアがある必要を韓国の人は認めない。だから日本の3ドア~5ドアの冷蔵庫は売れない。(韓国が長く日本の文化や製品を輸入しない政策をとっていたこともあるが) ★「ベトナムでは直冷式の冷蔵庫が売れる」・・・ 日本で使われている冷蔵庫のほとんどはファン式。庫内に冷気だけ送って間接的に冷やす仕組み。昔の冷蔵庫は庫内に霜がついて、月1回位霜取りをしなければいけなかった。ファン式になってからは、もう庫内に霜はつかない。 ところがベトナムでは「庫内に霜がつくのでなければ、要りません」という。 「ベトナムでは一日に何回も停電が起きます。そのとき庫内に霜がないと困るのです」霜はつまり氷だから、停電してもその氷のお陰で中のものを冷やしておける、という。 ★「中近東へ輸出する冷蔵庫には、必ず鍵がついていなければなりません」・・・ 使用人等が中の肉や野菜を持って行ってしまうからだ。一家の女主人にとって、冷蔵庫の鍵の管理は重要な仕事の一つになっている。 ・・・かって、白物家電を始めてアジアに持ち込んだのは、アメリカ、ヨーロッパの企業だ。ところが彼等はことごとく敗退し、全盛だったアメリカ製冷蔵庫も、今ではほとんど見かけない。 「それぞれの国の生活文化の違いに気付けなかったからです。自分の国で評判が良くても、それがよその国でも通用するとは限らないのですよ」 白物家電はローカル・スタンダード。国ごと、地方ごとの暮らしに密着した製品でなければだめなのだ。 ★「フィリピンではマイコン式全自動洗濯機は要らない」・・ 日本ではとっくに見られなくなった一槽式の、ただ洗うだけの単純なのがいい、という。 「暑い国で、すぐ乾くからです。洗濯物を干す場所もたっぷりありますし」 一日に一回はスコールが来るが、着ているものがぬれても、そのまましているうちに乾いてしまう。だから傘を持って歩く人もいない。そういうお国柄なのだ。 ★「炊飯器では、保温機能が、邪魔者扱いです」・・・ 東南アジアでは、朝炊いたご飯を昼も食べる、という習慣がない。 「悪くなるからです。残したものを後で食べると病気になるよ、と何千年にもわたって子供に教えてきているんです」 食べ残したものは、どんどん捨てる。金持ちも貧乏人も、とにかく捨てる。 「それを、もったいない、と思う国で作った保温機能付炊飯器を持って行っても売れません。食べ物よりも命が惜しいですから」 以上は、シャープ電化システム事業本部長の大河原卓次氏の話。 ≪「読むクスリ」著者:上前淳一郎氏 より抜粋≫ PR |
カレンダー
フリーエリア
最新記事
(11/09)
(11/04)
(09/26)
(08/19)
(05/13)
最新TB
プロフィール
HN:
No Name Ninja
性別:
非公開
ブログ内検索
アクセス解析
|