『私は、前号のような状況ですが、これまで、いろいろ本を読んだり、以前から整形外科やマッサージ等に通ったりしました結果等をまとめてみると次のようなことが理解できました。今は、後記「脊柱管狭窄症のはなし」が、私が経験したことと専門医師の理論をかけあわせると、この「はなし」にはうなづけられます。
これ等のことをベースに自分なりに反省すると、過去約10年間の整形外科に通ったのは何だったのか・・・それは、一時的な痛みを和らげる臨時的な処置に過ぎなかった! と思わざるを得ません。
わずかに慰めになっているのは、現在かかっている医師から、「いろいろ身体を動かせることから、比較的軽症なのかもしれません」と言われていることです。彼(医師)は、比較的若いので(推定40歳前後?)、私には、身体を動かすことをどんどん勧めるのです。薬とか注射とかマッサージ等はあまり勧めません。私もほとんど断ります。本人ができるのであれば、「ゴルフでも、水泳でもどんどんやってください!」と言われています。
私のこれまでの体験と専門家の意見を総合しますと、
☆ まずは、信頼できる医院で、自分の症状をしっかり見てもらう(場合によっては、セカンドオピニオンも必要)
☆ その結果で、可能ならば、脊椎指導医に診断してもらう
☆ 医師と相談しながら、治療する傍ら、適当な運動を心がける(動かなければ身体はどんどん衰える)
☆ 整体等はできるだけ避ける(これは一時の慰め)。
以上、素人のアドバイスですが、いろいろ専門家(できたらセカンドオピニオンも)の意見も聞きながら、頑張ってください!
2020年2月3日
H・S
(参考まで)
後記の「脊柱管狭窄症のはなし」については、下記の専門医が執筆されたものから一部抜粋したものです。一読をお勧めします』
「タイトル」 やってはいけない「脊柱管狭窄症」の治し方
「著者」 白石脊椎クリニック院長 白石 建
「出版社」 青春出版社
<脊柱管狭窄症のはなし>・・・抜粋
★ 「脊柱管狭窄症を自分で治す」・・・これは×です
▲ 残念ながら自分で治すことはできません!
治るというのは狭窄している箇所が広くなるということ
自分で脊柱管を広げることができますか?
<ストレッチや体操では、脊柱管は広がらない!>
▲ 症状は、痛みよりもしびれや脱力(麻痺)の方が脊髄や馬尾(バビ)といった神経の本幹への圧迫が疑われるため深刻
★ 「脊柱管」は、背骨(脊椎)の後ろ側にある脊髄が通るトンネル状の空間
▲ このトンネルが、何らかの原因で狭窄として神経が圧迫されると、
しびれや痛み、脱力(麻痺)などの神経症状が起きる
▲ 圧迫される部位によって、頸部、胸部、腰部がある
<脊柱管狭窄症は、腰だけの病気じゃない!>
▲ 注意したいのは腰よりも首!
<首の脊柱管狭窄症は最悪の場合、全身マヒになる!>
▲ 「高齢者だけの病気」と安心してはいられない
高齢になるほど増えるが、もともと脊柱管の狭い人がいる!
★日本人は遺伝的に首の脊柱管が狭い人が多い(欧米人種(白人)に比べ)
▲ 思い当たる方は、まず脊椎専門医を受診せよ!
「脊椎ドック」もある
★ 「命にはかかわらない病気」と甘く見てはいけない!
▲ 健全な神経は、QOL(生活の質)と生命の維持に不可欠
★ 整体、整骨院、鍼灸治療院でも脊柱管狭窄症を根本的に直すという意味ではできない!
▲ 狭くなった管を広げることが治ることだから、一時的な痛みを和ら
げる、臨時的な処置として利用する
▲ 自信満々な治療院は逆に要注意!
▲ 病院や専門医との連携のある治療院が安心
★ 「整形外科にかかれば安心」ではありません!
▲ 脊柱管狭窄症の診断はとても難しく、整形外科医でも誤った診断が
多い。
▲ 整形外科の中でも脊椎専門医に診断を仰ぐ必要がある
<整形外科の医師全てが脊椎の専門家というわけではない>
▲ 正しくは、「日本整形外科学会脊椎脊髄病医又は日本脊椎脊髄病学会指導医」その病院に、脊椎専門医がいるかをチェックしよう!
<残念ながら、脊椎専門医は激しく不足している-現状>
脊椎専門医はこんなに少ない!
整形外科学会会員 24,721名
脊椎指導医(会員3,815名) 1,434名
★ 「薬で脊柱管狭窄症が治った!」は限られた患者
〇 軽症なら薬で治まることもあるのは事実
薬は、①血流をよくする薬
②しびれや痛みを抑える薬
これで様子を見ます。改善されればラッキー!
・・・ごく軽症の方
ブロック療法 : 局所麻酔薬を神経の近くやそのものに注射し、痛みが伝わる経路を遮断する方法。
(一時的に痛みやしびれを逃がすために行われる)
神経根に劇的に効くケースある・・・30%位
(この場合は手術をせずに完治することもある・・・試してみる価値ある!)
以上
私の結論
この種の症状は、部分的には場所がある程度想定できるものの、どこが(何が)その痛みの原因になっているかが特定できないのが問題であるようだ。
脊柱管とは言うものの、管の中なのか、神経なのか、それとも脊椎なのかが、ずばりここというものが定まらないという何ともイラつく代物のようである。従って、開けてみなければわからない、手術してみたところで、ずばりこれだった、というものが分からないものらしい。よくあるケースは、手術してみたところで、ぴたりあたって完治!ということがあまりないようだ。
ドクター曰く、治るかもしれないが、治らないこともある、確率は、五分五分ですという。そんな確率の悪い手術なら御免こうむる。何とか騙し騙しで、残り少ない人生を生きられたらそれで我慢するしかない! ということで、今の程度で活きられるなら諦めるしかないかな、という心境である。