2007年7月発足以来続いている一期一会の飲み仲間
<シンポジュームに登壇して> 思えば、この1年余りの間、月2回平均(全24回)の検討会議を通して、皆で議論し必要に応じ資料を持ち寄ったり、協会の先生達の話を聞いたり、後半は持ち帰り作業をしたり、場合によっては、連休に自宅で勉強したり作業をしたりとそれぞれ協力しあったこともある。 私に限って言うと、本体の検討が概ね終わって、全体の構成をどうしようかという段階になって、ある提案をしたことがある。それは、この膨大な資料を如何に読みやすく、馴染みやすくするか?という検討に際して、アイディアの一つとして、『各資料の内容にQ&Aの目次』を入れたらどうか、という提案である。これは、最初に回答ありきの発想で、回答即ち資料の個々の内容をQuestionで表現(索引)するという、逆説的発想である。 例えば、「監査基準第2章」には、監査役の職責と心構えの条文があるが、これをQuestionにすると、<監査役の職責と心構えはどうあるべきですか?>ということになる。そしてそのAnser(索引)は、≪○○ページ参照≫としたらどうか、という提案である。
この日の会議が終わって(午前中の検討会)、会社に戻ると、協会の取りまとめリーダーG氏よりメールが来ていた。 「本日の会議における話(提案)は、まさに目から鱗が落ちる思いです。・・・ ついては、是非“Question”(の項目)について提示頂きたい・・・云々」との依頼であった。 本来は、ワーキング・グループで考えるのが筋だが、しかし、これからワーキング・グループで集まって検討といっても、そろそろ各社で夏休み・お盆休み等の時期となることからスケジュールの確保がどうかな? ということと、しかし、完成までに残された時間はあまりないことを私なりに考えて、・・・もうグループとしてと言うよりも、個人でやるしかないと思ったので、ともかくやってみますと言うしかなかった。・・・言いだしっぺとしての責任上、引き受けるしかなかったというのが本音である。
それからの1週間(8月1日から7日まで)は、監査基準とその関連資料との戦いだった。会社には申し訳なかったが、会社業務返上で“Question”作りに没頭した。(休日も持ち帰りで・・・文字通り、寸暇を惜しんで・寝食を忘れて、に近かった) まず行ったのは、関係資料を隅から隅まで通読すること。悲しいことに、老人の理解力・記憶力は誠にPoorであり、モノによっては、2度3度と読み返さざるを得なかった。そして理解するためには、条文の意味するところ、根拠について、根拠法令まで辿ってみることも必要だった。そうすることによって、条文の主旨や目指していることが理解できたように思う。 条文の主旨・内容が理解できれば、あとはそれを疑問文に直すだけの作業として、意外とスムースに作成することができた。
やっと原稿が出来上がったのは8月7日夜のこと。不在を承知でまずはメールにて送付。 (・・・翌日は、ある種の達成感に浸りながら青空の下でGOLFでした。) その後、G氏をはじめ事務局スタッフの皆さんの検討を経て、その後行われたワーキング・グループ(検討委員会)の賛同を得て、この「Q&A」を目次構成に加えることが決定された。
今回のワーキング・グループに参加して、全国会議の席上で最後に次のような感想を申し述べた。
『・・・今般の監査基準検討ワーキング・グループの活動を通じて、個人的には、「監査役監査基準」を何回か通読し、また、「監査基準を理解するための会社法」を読み、更に、それぞれの根拠となっている関係法令をその都度確認するなどを行いました。その結果、監査基準の各条文と会社法との関連や会社法の趣旨、監査役の職責等について、正しく理解できたと自負しております。このことは同時に、私にとっては良い“自己研鑽”ともなりました。 すでに自社の監査役監査基準を運用されている監査役の皆さんも、ぜひ一度本手引書並びに関連資料を通読されることをお勧めしたいと思います。そこには、きっと今まで気づかなかったことや見逃していたことに気づいたり、あるいは、あらためて会社法に定められている監査役の職責等を正しく理解する(あるいは再確認する)ために役立つものと思います。 そして、これから自社の監査基準を作ろう、あるいは見直してみようと思われている監査役の皆様のために、この手引書が少しでもお役にたてればいいなあ、と願うものであります。』
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