2007年7月発足以来続いている一期一会の飲み仲間
「メールのマナー」・・・第10回 <お尋ねのメール> 直接会って話すときや手紙とは、違った心遣いが必要になるのがメールです。 様々なシーンで使える言葉選びをご紹介する「メールマナー」。今回はお尋ねのメールです。 英会話レッスンについてのお尋ね 富士一郎様 お世話になっております。 先日は楽しい会をありがとうございました。 お話にあったオンラインの語学レッスンを ① ご紹介していただけないでしょうか。 私も4月から受講したいと思いますので、 ② 大丈夫でしたら ③ 数日中にお返事いただければ幸いです。 「解説―例」 ① ✕ご紹介していただけないでしょうか 〇ご紹介いただけないでしょうか 間違って使われることが多い表現ですが、「ご連絡する」「お聞きする」など、「ご~する」「お~する」は謙譲表現です。その行為をする人を低める働きがありますので、例文のような使い方は、本来、高めるべき「紹介する人」を、低めてしまうことになります。「ご/お~していただく」は、「して」を取って「ご紹介いただく」「お教えいただく」の形にすると正しい表現になります。 ② ✕大丈夫でしたら 〇お差支えなければ 「大丈夫」は話し言葉で使われることが多いカジュアルな表現です。使う相手や場面によっては、失礼な印象になりますので、「お差支えなければ」「よろしければ」などに言い換えたいものです。また、あいてからのといかけにたいするこたえとしての「大丈夫です」は、「問題がない・無事・Yes」の意味でつかわれる場合と、えん曲な断り「結構・不要・No」の意味で使われる場合があり、誤解を招きやすいので注意しましょう。 ③ ✕数日中に 〇1週間ほどで 「数日中」は、「2~3日」と考える人も、「10日未満」と考える人もいます。尋ねる立場で、締め切りを設けるのは気が引けるものですが、あいまいな表現はすれ違いの原因にもなりかねません。回答をいただきたい明確な期日があるのであれば、「お忙しいところとは存じますが」「お手間をお掛けして恐縮ですが」等の言葉を添えて、「○月〇日までに」「1週間ほどで」など具体的に書きましょう。 <相手の負担への気遣いを添えてお尋ねを> 知人に対して、会話の中で聞いた店の名前を教えてほしい、通っている歯科医院を紹介してほしいなど、メールで改めてお尋ねすることがあります。 メールでの問い合わせは、電話と違って相手の都合がよいタイミングで読んでもらい、返事をもらえる便利さがあります。その反面、声のトーンや間合いなどから相手の様子を感じ取ることができないため、ちょっとした問い合わせのつもりでも、相手が負担に感じたり、迷惑に感じたりしていても気づきにくい点に留意したいものです。 メッセージの中に、「お手間をかけますが」「ご無理のない範囲で教えて頂ければ」等、相手への負担を認識し気遣っていることが伝わる表現を添えることで、相手の方にも気持ちよく受け止めて頂けます。 (資料:「富士フィルムヘルスケアラボラトリー・『いろどり』2021年3月号より、 <メールのマナー・第10回> 監修:敬語・コミュニケーション講師 山岸弘子氏) PR |
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