2007年7月発足以来続いている一期一会の飲み仲間
〔街のB級言葉図鑑〕 生 そ ば ・・・・国語辞典編纂者 飯間浩明氏 「き」「なま」で別の意味に・・・。 量販店で売られているおそばです。<振り粉/生(なま)そば/つゆ付き三人前>とあります。問題は「なまそば」の部分。これは「きそば」と読むのだと思ってましたが? 主要な国語辞典を引くと、出てくるのは「きそば」。たとえば『大辞林』第4版では<純朴なそば粉を用い、ほんの少量のつなぎを加えただけのそば>と説明しています。 ところが、この商品にはご丁寧に「なま」とルビが振ってあります。どうやら、「きそば」とは別に「なまそば」があるようです。 「なまそば」の原材料欄には、小麦粉・そば粉・・食塩などがこの順番で記されています。そば粉のほうが少ないので、少なくとも「きそば」ではないわけです。 この商品を販売するウエブサイトの説明を見ると<のど越しの良い半なまそばです>とあります。つまり、「乾麺」にたいして「なまそば」と言っているようです。 「きそば」は江戸時代からありました。一方、製造・輸送技術の発達で、打ったそばを遠隔地で生や半なまの状態で売ることができるようになりました。それで現れたのが「なまそば」だったのです。 <資料:「町のB級言葉図鑑」・(生そば) 朝日新聞2022年10月29日より> PR |
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