2007年7月発足以来続いている一期一会の飲み仲間
姉妹の減塩レシピ 県庁で召し上がれ お年寄りの健康のために、小学生の姉妹が考案した塩分控えめのランチメニューが、1月から秋田県庁の食堂で提供されている。レシピは昨年、佐竹敬久知事(75歳)に宛てて手紙で届いた。姉妹の優しい思いやりに、県民の減塩に取り組む県庁も応えた。
「ちじへ 減塩した朝ごはんの写真を見てください」 「秋田県のおじいちゃん、おばあちゃんが長生きできるように」
昨年4月、佐竹知事宛てに、小学生の姉妹から、こんな内容の手紙が届いた。 手紙を寄せたのは、同県湯沢市の小学6年・大西野乃花(ののか)さん(12歳)と妹で小学3年の芽生花(めいか)さん(9歳)。 鉛筆書きの手紙には、姉妹が考えた塩分控えめのメニューの写真と、レシピが同封されていた。 秋田の小学生 祖母の健康思い考案 ニンジンやゴボウを混ぜ込んだかやくご飯(炊き込みご飯)。ほうれん草とツナ、コーンのあえ物、白菜のみそ汁――。 材料や作り方も丁寧に記されていた。 減塩レシピを考えた理由は、大好きなおばあちゃんの健康が気になったから。 姉の野乃花さんが、家庭科の授業で「新・減塩音頭」を紹介するチラシをもらった。音頭は県民の健康寿命を延ばそうと、県が2021年につくったもの。 「おかず塩っぺぐすな(しょっぱくするな) あーソレソレ」と、民謡にのせて食生活の改善を促す。 野乃花さんは、祖母の栄子さん(77歳)と同居している。日頃から、おばあちゃんの健康に関心を持ち、「料理におしょうゆをかけすぎないで」などと注意している。そうした思いからレシピを作り、「楽しく、おいしく、減塩できたらいいな」と考えたという。
知事へ手紙 食堂のメニューに 16年の県の調査では、県民の成人の塩分摂取量は1日当たり平均10.6グラム。全国平均の9.9グラムを上回っていた。 塩分の取り過ぎは高血圧や脳血管疾患、胃がんなどの生活習慣病のリスクを 高めるとされている。20年の人口動態統計によると、主な死因別の死亡率は、秋田はがんが全国1位、脳血管疾患が2位だった。こうした現状から、県は塩分摂取量を今年度までに8グラムに減らす目標を立てている。
野乃花さんは「白いご飯だとしょっぱいものをつけたくなるので、薄味でも具を入れたら食べやすくなるかな」と知恵を絞り、かやくご飯を思いついた。芽生花さんは「ホウレン草にマヨネーズで味をつけるんじゃなくて、ツナ缶の塩分だけにしたら」とアイデアをひねり出した。
音頭のチラシでは、「私も実践します」と佐竹知事がガッツポーズ姿を見せていた。姉妹はレシピを広めようと、佐竹知事に手紙で知らせることにした。 手紙には、こう書いた。 「さたけちじも減塩して長生きしてください」 手紙を見た県庁の健康づくり推進課が、「この優しいアイデアを具体化できないか」と、本庁舎の食堂の運営会社の協力を得てメニュー化。1月17日から食堂での提供を始めた。2月8日までの火、水曜日に800円で提供される。元のレシピは朝食用だったため、米粉の皮を使ったギョウザを加えた。 レシピは、ほぼそのまま採用された。食堂の担当者は「通常メニューより2~3割塩分が控えられている」と太鼓判を押す。
姉妹は1月11日、祖母と両親とともに佐竹知事に面会した。昼食メニューを試食した知事は「おいしかった。かやくご飯がちょうどいい具合だった。これからも考えてくれたら県庁の食堂で出すよ」と語った。 面会後、野乃花さんは
「減塩は苦しくない、おいしいって思ってほしい」と呼びかけ、
芽生花さんは「おいしいって、みんな笑顔で食べてもらいたい」と話した。 <資料:朝日新聞 2023‐1‐28(夕刊)社会・総合欄より> PR |
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