2007年7月発足以来続いている一期一会の飲み仲間
さまざまな健康成分の中でも、注目度の高いポリフェノール。実は海藻にも含まれているのです。その海藻ポリフェノールは「フロロタンニン」と言い、陸上植物のポリフェノール類よりも高い抗酸化作用や健康維持機能があることが分かってきています。
(FUJIFILM 「いろどり」11月号より 監修・三重大学 柴田 敏行博士) 海藻に含まれるポリフェノールとは ポリフェノールと言えば、よく知られているのは緑茶に含まれるカテキン、赤ワインのアントシアニン、大豆のイソフラボン、ゴマのセサミン、そばのルチン等々。 これらは陸上の植物に由来するもので、強い抗酸化作用とともに「動脈硬化を予防する」「目の疲れを改善」「インフルエンザ予防」「紫外線の害から肌を守る」など、健康と美容に役立つ多彩な機能が明らかにされてきました。 ポリフェノールとは、植物が作り出す化学物質(フィトケミカル)です。苦みや渋みを持ち、特に色の濃い植物の葉や実の皮、種に多く、植物が外敵から身を守るために役立つ成分です。 同様に、海藻ポリフェノールも、海藻を餌とする貝類や海中の微生物、紫外線から身を守る物質として研究が進められてきました。 海藻ポリフェノール「フロロタンニン」に、人体への健康効果が期待できることが分かったのは2005年ころのことです。 その抗酸化作用は、三重大学の実験によれば茶カテキンの約2.2倍、ぶどうポリフェノールとして知られるレスベラトロールの約1,4倍にもなることが分かっています。 最近注目されるのは、生活習慣病予防の効果です。脂肪の摂りすぎを防いだり、糖尿病合併症の発症を押える可能性も期待されています。 昔ながらの和食にも海藻ポリフェノールは豊富 海藻ポリフェノールのフロロタンニンは、コンブ,ひじき、アラメ、カジメなど、料理の素材としてなじみのある褐藻類(かつそうるい)という海藻に含まれています。 近年、食の欧米化や肉食化、ファストフードの広がりなどにより、伝統的な日本食を食べる機会は次第に減ってきました。 このことは、脂質の摂りすぎだけでなく、野菜、海藻不足につながり、肥満や生活習慣病の増加を招いているとされています。 海藻が肥満の予防にいいのは、これまで「食物繊維」の働きとされてきました。しかし実は海藻ポリフェノールも重要な役割を果たしていると考えれらます。 海藻ポリフェノールを上手にとるには ポリフェノールは水溶性で体内に吸収されやすく、摂取して約30分ほどで作用を発揮します。その作用は2~3時間続き、ほとんど貯蔵されずに排泄されます。このため摂りだめすることはできず,毎日こまめに摂ることが重要です。 ①習慣的に摂る 規則的な食事と一緒に海藻ポリフェノールを摂ることで、ポリフェノールの小腸での脂肪分解・吸収を抑制する作用が活かされます。こまめに摂りにくいときはサプリメントを使うのもいいでしょう。 ②汁物や煮物で海藻を汁ごと食べる ポリフェノールの有効成分は煮汁に溶け出るので、汁ごと食べられる調理法がおすすめです。生食では、刻んで粘り気を出すと成分が溶け出しにくくなり、効率よく食べることができます。 <以下、省略> PR |
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