2007年7月発足以来続いている一期一会の飲み仲間
<ジベレリンと種なしブドウのはなし> 「ジベレリン」というのは、主に種なしブドウを育てる時に使う成分で、元々すべての植物がもっている植物(成長)ホルモン。この「ジベレリン」は、植物成長調整剤の一種で、果樹などの生育促進・開花促進、果実肥大などを目的としている。ブドウでは、ホルモンの作用によって種を形成させない方法及び粒を大きくする方法として使用されている。 ブドウが種なしになる現象は、偶然の産物で、果実を大きくしようと散布したら種なしになって・・・、そこから普及したと言われている。
協和発酵バイオでは、この「ジベレリン」を「発酵法」によって製造している。以下は、同社「10年元気通信」11月号から『ジベレリンと種なしブドウ』の抜粋記事である。
「山梨県果樹試験場を訪ね、ブドウが育つまでを追いました。
●3月のブドウ まだ寒さの残る3月から、取材を始めました。昨年の夏から秋にかけて剪定したブドウの枯れ枝が、乾いた空気に凍えているようです。・・・中略 枝の節の様なふくらみから、今年の新芽が伸びてくるのも、もう間もなくのことです。
●5月のブドウ 昨年の枝は赤茶色く、今年の枝は黄緑色をしているので、簡単に見分けることが出来ます。(本紙にはこの状態をカラー写真で紹介されている) ことしの枝に、小さなツブツブのついた房が見えました。これが「ブドウの花」です。長い茎に直径1~2ミリほどの小さなツブツブが密集しています。 これをひと房ひと房、丁寧に花穂整形(かすいせいけい)していきます。先端の花穂だけ(これが最終的にブドウのひと房になる)残し、途中の花穂を挟みで切り落としていくのです。こうすることで、先端の花穂にだけ栄養分を行き渡らせ、甘くて大きな粒揃いの美味しいブドウを育てることが出来ます。・・・中略。
いよいよ協和発酵バイオの『ジベレリン』を使う時が来ます。 ひと房ごとに、丁寧に「ジベレリン」を付着させていました。ブドウの房を(袋に入った液体状の)ジベレリンに浸すことで、種なしブドウに育てることが出来るのです。この作業は数日空けて2度行います。(数日しかないので、タイミング良く処理する。1回目は種なしにする。2回目は果実を大きくするためとのこと) 糖度を高めるため、この段階では水やりはほとんどしません。元々ブドウは、水はけの良い土地を好みます。盆地で昼夜の寒暖差も大きく、傾斜面の多い山梨県は、ブドウの栽培に適した環境なのです。(そういえば、ヨーロッパ(ドイツ、フランス、スペイン、イタリア)で見たブドウ畑は全て傾斜のある土地で栽培していた!)
黒々と大きなブドウに育てるために、5月の段階で7~8割もの花を摘み取っていました。この花穂整形を行ったからこそ、ひと粒ひと粒を大きく育てることが出来たのです。・・・中略。
●美味しいブドウの選び方
①茎の色を見る 茎は「今年の枝」、つまり緑色です。収穫してから時間が経つと茶色く変色してきますので、できるだけ緑色の房を探しましょう ②茎の太さを見る 若い木に生い茂った房は、茎が細いです。大地に根を広げた熟年の木には、美味しいブドウが生い茂ります。出来るだけ茎の太い房を選びましょう。 ③最後に粒を見る ブドウの粒の表面に、「白い粉」のようなものを見たことはありませんか。これは「ブルーム」と言って、ブドウ自身が雨などから身を守るために、自身の糖分を染み出させて乾燥したワックスのようなものです。(正直言ってこれは消毒液?と思ってました。・・・昨年ブドウ狩りに行った折に、消毒液の話をしたら、生産農家の主人が、消毒は房に対して行っていない!と強く否定していたことが頷けました) 丹精込めて育てたブドウは、このブルームが拭い取られていません。しっかりブルームが乗った房を選びましょう」
<今年のブドウシーズンはほぼ終わりました。こんな話を聞いて・・・来年のブドウ狩りが楽しみです> PR |
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