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<中高生52万人を蝕む【スマホ亡国論】> 「1日10数時間」熱中しても自覚症状なし。急速な普及に若者が壊れていく!! 樋口 進 独立行政法人国立病院機構 久里浜医療センター院長 ― 文藝春秋 2014年3月号 掲載記事 ― より抜粋
【ネット依存が疑われる中高生は、52万人―】 厚生労働省が全国の中高生に調査して、初めて明らかになった推計とのこと。その大きな影響を与えているのが、急激に普及しているスマートフォン(スマホ)です。 電車の中でも、車両のほとんどの人がスマートフォンをいじっているという一昔前では考えられない光景も日常となっている。
特に中高生の世界では、状況は深刻です。 「体育祭をやっても、徒競争などの最中にも周りの生徒は皆スマホを見ていた」 「甲子園でも、ブラスバンド部や応援団の大声援の中、生徒たちは皆スマホをいじっていた」 中学生の25%、高校生に至っては56%がスマートフォンを所有している。 そのスマホの急激な普及が、新しい依存症を生み出しつつある。
【学校に行けない重症患者】 スマホ依存によって、長い人生の入り口で大きくつまずいてしまう危険性がある。学校に行けなくなり、身体を壊してしまう重症患者も少なくなく、「依存の疑いが強い」と分類された中高生のうち59%が、「睡眠の質が悪い」、68%が「気分が落ち込むことがある」と、具体的な症状すら訴えている。
【取り上げると大暴れ】 具体的な症例によると、14歳の女子中学生A子の場合。 母親の話によれば、スマホを欲しいとせがまれて買い与えたところ、やがて1日10数時間も画面を見るようになってしまい、まず悪影響が出たのは睡眠。 使い始めた頃は、夜10時には寝ていたのが、使い始めてから半年ほどの間に、夜中の2時、3時まで見るようになった。すると、翌朝、起きられなくなり、学校も休みがちになってしまった。親がスマホを取り上げようとしたり、時間を減らすように提案すると、血相を変えて怒る。時には、暴力まで振るうように・・・。使い方は、一般のユーザーと変わりない。スマホ同士の連絡手段として無料通話・メッセージサービス「LINE」、「パズドラ」などのゲームをしているようだ。自分を依存症だという認識を持っていないケースも目立つ。
男子高校生Bの話。 初めはパソコン・ネット上の交流サイト(SNS)だったが、スマホを持ってから違いが現れた。パソコンの場合、いくらのめり込んでも、使用できる環境は限られる。ところが、スマホならば、通学途中、ベッドやトイレ、どこでもネットの世界に入っていける。その分、依存への転落が速い。そのうち、ネット上での友人グループが広がるにつれて、メッセージのやり取りもどんどん増えていく。遂には、話において行かれるのが怖くなり、1日中スマホを手放せなくなる。母親が注意しても「勉強にために検索したい」、「急用がある」などと言い訳をしてスマホを離さず、取り上げれば大暴れする。寝るときに取り上げても、親が寝た後に持ち出して、ベッドの中で使い続ける。次第に寝不足で起きられなくなり、「体調が悪い」と明らかなウソをつき始めた。
もちろん、中高生だけの問題ではない。 40代の女性。聞けば、会社員の夫Cさんの生活が「この2年くらいはスマホと結婚したようだ」と言います。 日中は会社に普通に通勤している。ところが、朝起きるとすぐにスマホを触り始めて、家にいる間はスマホを見っぱなし。仕事中はちらちら見る程度に我慢しているが、会社を出れば、食事中もお風呂の中でも、寝るまでとにかくスマホにしがみついている。 妻が何を離しても上の空で、相談ごとも頼みごともできないという。 Cさんもやはり、まったく依存という意識がなく、「仕事に行って、家にお金も入れているのに何が悪い」と逆に妻を怒る。
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