2007年7月発足以来続いている一期一会の飲み仲間
<健康維持の基本…【血液力】を高める
「SUNTORY 美感遊創 vol.161 心と体の健康塾」より抜粋 監修:栗原クリニック東京・日本橋院長 栗原 毅先生
血液は猛スピードで全身を循環しながら、生命の維持に係る大切な仕事をしています。 その血液の力は血液の<質>と<流れ>で決まります。 スムーズに流れる質の良い健康な“血液力”こそ、体内ライフラインの根幹。 しかし、食生活の内容で“血液力”は良くも悪くも変わります。 そこで、歳を重ねるほどに意識したい“血液力”の重要性と、“血液力”を常 に高めておくための食生活のヒントを専門医に教えていただきます。
「血液は健康で美しい体の源」 私たちの体重の約8%は血液。例えば体重50Kgの人は約4Kgの血液が、わずか50~60秒で体内を循環しております。その血液が、質の良い状態でサラサラと流れていれば、全身に酸素や栄養がスムーズに届けられ、二酸化炭素や老廃物の回収もはかどります。しかし、血液の質が悪くドロドロの状態では血液の流れも停滞。血液力が高いか低いかで、全身の細胞の新陳代謝に大きな違いが表れてくるのは言うまでもありません。 また血液には、“全身に熱を巡らせる”“様々なホルモンを必要なところに届ける”“ウイルスや細菌を撃退する免疫細胞を運ぶ”“血管の傷を修復する”などの重要な役割があります。 さらに、体の中で酸素とブドウ糖などを一番多く消費している脳の健康を支えているのも、もちろん血液力。そして、血液力が高いと、肌や髪のツヤもよくなり、スムーズに流れる血液は血管壁にも負担をかけないで、血管の老化予防にもつながります。 若々しさも健康も美しさも、私たちの体は血液力にコントロールされているといっても過言ではありません。 血液の状態は目には見えませんが、血液力が低下すると、その影響は下記のような心身の症状となって現れてきます。まずは自分の血液力をチェックしてみましょう。
■血液力チェックテスト 当てはまる項目が多いほど、血液力が低下している可能性があります。
□やけに疲れやすい □肩こりや腰痛がよく起こる □集中できない □顔色が良くない □肌や髪のトラブルがよく起こる □体の冷えを良く感じる □風邪をひきやすい
「食事次第で血液の質は変わる」 血液力に最も影響を与えるのは食生活です。何をどう食べるかで、血液はドロドロになったりサラサラになったりし、流れのスムーズさも変わります。食事の内容次第で、約2週間もすれば、血液の質は良くも悪くもなるといわれています。 そこでドロドロ血液にしないためにはまず、卵やレバーなどコレステロールを多く含む食品を控えようと思う人が多いようですが、実は食事でコレステロールを多く摂れば血中コレステロール値が高くなるわけではありません。 むしろ気をつけたいのは、糖質の摂りすぎ、血液中に余った糖は中性脂肪に変わり、その中性脂肪が分解されてコレステロールが生み出されるからです。
コレステロールにはLDLとHDLがありますが、中性脂肪が多すぎると、余分なコレステロールを回収するHDLが減り、LDLが血液中に増えてくることが分かっています。 ドロドロ血液とは、これらの糖や中性脂肪やLDLコレステロールが多い血液のこと。このような血液の状態で過ごしていると、増加したLDLコレステロールが体内を循環しているうちに酸化して超悪玉化。それらが血管壁にたまりやすくなり、動脈硬化が進んで、怖い病気につながる心配があります。 一方、栄養不足で、血液が薄くなりすぎるのも問題。酸素や栄養が十分に運べず、各機能が低下してしまいます。
<まず気をつけたいのは、糖質の摂り過ぎ> 血糖が増える・・・血液中に余分な糖が増え、それが中性脂肪に変わる 中性脂肪が増える・・血液の質が悪くなり、流れも悪くなる
LDLコレステロールが増加 ・・・中性脂肪がコレステロールに変わり、増加したLDL が酸化して血管壁に侵入 動脈硬化が進行・・血管壁が厚く硬くなり、血管が狭くなる。
さまざまな生活習慣病が進む ・・脳卒中! 心筋梗塞!
<以下、次回>
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