2007年7月発足以来続いている一期一会の飲み仲間
<部下と子供の叱り方>
中国・明代に呂坤(りょこん)という官僚で警世家(世間の人に警告を発する人)がいた。
「その『呻吟語』(しんぎんご)という著書の中に、叱る側が犯してはならない6戒が出てくる」という。
1.その忌むる所を指摘することなかれ。
「本人が嫌がることを、ぐさり、と言ってはなりません」
=プライドを傷つけるような、あるいは能力や努力を否定するような言
い方をしないこと。誰にも誇りがあるし、自分の力を否定されたいと
は思っていないからだ。
2.ことごとくその失う所を数うることなかれ。
「本人の欠点を、洗いざらい数え立てるようなことをしてはいけない」
=こういう上司が時々いる。一つのミスを叱るのに、ついでに、あれも、
これも、と並びたてる。この際だから云ってしまえ、というのは困る。
3.人に対することなかれ。
「他の人と比較して叱るな」
=誰それさんはきちんと出来るのに、どうしてあんたはできないのッ、
とやる。これは世のお母さんがしばしば犯す誤りである。・・覚えるの
が早い子も、遅い子もいます。得手、不得手もあります。親のイメー
ジを勝手に押し付けられては、子供の方が迷惑です。
4.峭直(しょうちょく)なることなかれ
「厳しく叱り過ぎないこと」
=厳しく叱り過ぎると、相手を追い詰めてしまう。それよりは、自分自
身に厳しい父親、あるいは上司の姿を、黙って子供や部下に見せるべきです。
5.長く言うことなかれ
「いつまでもくどくど叱り続けるな」
= これは、ある会社の知人からこぼされたのだが、
あとで 叱 あとでゆっくり叱るためにメモを取る上司がいるという。 その場では叱らないが、叱りどき、と思うとそのメモを 引っ張り出し、おまえは何月何日にこういう事をした、 とや とやり始め、とどまるところがない。 ・・反感を招き、 恨みを買うだけ。叱るなら短く、ピシリ、と。 6.累(かさ)ねて言うことなかれ
「同じことを二度叱るな」
=同じことを二度叱るのも反発を呼びます。
(「読むクスリ」・・上前淳一郎著より)
皆さんは心当たりないですか? <私も少し心当たりがあって・・・反省です・・・7月29日記> PR |
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