2007年7月発足以来続いている一期一会の飲み仲間
<社長は元気で留守がいい>という話
愛知学院大学の岩田憲明教授の話。ユニークな経営論で名古屋を中心に熱心な信奉者を持つ先生だ。
[社長室で難しい経営学の本を読んでいたり、シンクタンクに調査委託して結果を待っていたりするような人が、成功した試しがありません]
シンクタンクに高い金を払って今後の経営戦略の指導を頼むと、様々な角度から分析して、「これからの成長分野はこれこれで、そこへ進出するための戦略はこうだ」とまことに理路整然としたレポートが届けられる。
「でもね、そんな作文で成功できるなら、会社経営ほど楽なものはありませんよ」
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「成功する経営者は、まずフットワークがいい。気楽にどこへでも出かけます」
但し外へ出ても、同業、同窓、同郷の付き合いばかりではダメ。
「知らない人と積極的に会って人脈のネットワークを作る。そこから情報が入ってくるようになるのです」
これができる経営者には、メゲンゾ=明・元・素の3条件が備わっているものだ。「性格が明るく、快活で、素直に人の話を聞く。そういう人の所へ情報も人も集まってくるのです」
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愛知・刈谷に本社を置き、中部圏を中心に百店舗以上を展開して年商4000億円以上を上げている、ホームセンターの業界首位のカーマホームセンター(現DCMホールデングス)。
[この会社は、経営研究会で知り合った3人の若者がアメリカへ揃って視察旅行に行って、ホームセンターという新しい業種に出会ったのがきっかけだったのです]いまでは東証1部上場企業に成長し業界ナンバーワンである。
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経営トップでなくても、この理論は大抵の人に通じるものと思う。
会社経験50年で社内外の様々な機会を通じて知人を得た。経営トップにはなれなかったが、そういう人たちから色々な形で教えられたことが沢山あって感謝している。いまでも情報交換は何らかの形で行っている。
[持つべきものは知人・友人]と私の人生訓に書いてある。岩田教授にはそんな言葉を後押ししてもらった気がする。
<与えよ、さらば>という話
「オフィスで私は孤独だ」
[家庭生活がうまくいかない]
そんな人間関係を持っている人、いませんか。
「それは、あなたが周りに“お返し”をしないからです」
朝、オフィスに行けば、同僚が、
「おはよう」
と声をかけてくる。
それに対してちゃんと、
「おはようございます」
の挨拶してますか。
[今日はなんだか元気がないね]と気遣ってくれる。
面倒くさがらず、うるさい奴だな、という顔もせず、
「ちょっと歯が痛くてね」
と返事してますか。
この“お返し”をしないと、相手は離れていく。人間関係が成り立たなくなる。
「人間関係とは、やり取りなのです。言葉、あいさつ、気遣い、視線、といった目に見えない物のやり取りから成り立っています。それを無視する人は、孤立するほかなくなっていきます」
挨拶や気遣いの他にも、助言、慰め、労力の提供、時間を割くこと・・・・。
そうしたものを与え、与えられることで、人と人とのつながりはできていく。
だから“お返し”が出来るようになったら、こっちから積極的に与えるようにすることだ。
[求めよ、さらば与えられん]
というのは聖書の言葉だが、
「それをもじって『与えよ、さらば与えられん』」としたらどうか。
だが、与えよ、といっても、何を与えればいいのか。
[そういう時は、せめて相手の話を聞いてあげなさい]
相手の話を真剣に聞き、心から相槌を打ち、褒めたり、力づけたりしてあげる。
そうやって聞いてもらうことで相手は、心のわだかまりを吐き出したような満足を覚え、感謝する。
聞いてあげることも、立派な与える行為なのだ。
周囲との人間関係を腹の中で不愉快だと思っていても、取りあえず表面だけ笑ってみよう。
すると、その笑顔を見て相手の方が変わる。
「こいつ、前より話がしやすそうだな、と相手もニコニコ話しかけてくる。そこで、こちらもそれにお返しをします」
これを繰り返すうちに、お互いににこやかに話すのが普通になる。
「人間はまず表面を変えることで、心の中まで変化していくものです」
という。心がけたいものです。
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