2007年7月発足以来続いている一期一会の飲み仲間
世界で一番人気がある国[日本]・・・その4
勿体無い[もったいない]
―日本語には原始日本から継承されてきた〝和の心″が宿る
☆ケニア人が世界に伝えた[もったいない]
平成17年3月、[もったいない]という日本語が環境保全の合言葉として世界的に知られることになった。
これは国連の「女性の地位委員会」閣僚級会合で、、ノーベル平和賞受賞者でケニア環境副大臣のワンガリ・マータイ氏が演説し、日本語の[もったいない]を環境保全の合言葉として紹介し、会議の参加者とともに唱和したことによる。
マータイ氏はこの日の演説で「『もったいない』は消費削減(リデュース)、再使用(リユース)、資源再利用(リサイクル)、修理(リペア)の4つの『R』を表している」と解説し、「MOTTAINAI」と書かれたTシャツを手に「さあみんなで『もったいない』をいいましょう」と呼び掛け、会場を埋めた政府代表者やNGOの参加者とともに唱和した。さらにマータイ氏は「限りある資源を有効に使い、みんなで公平に分担すべきだ。そうすれば、資源をめぐる争いである戦争は起きない」と主張した。このように日本語が世界に紹介されることは誇らしい知らせではないか。しかも『もったいない』を世界に紹介したのが日本人でなく、ケニア人だったことはより意義深い。
我々日本人は『もったいない』を様々な場面で使用している。
総じて、尊いものや価値のあるものが、穢(けが)され、粗末に扱われ、能力が発揮されず、本来あるべき状態から離れている様などを惜しみ嘆く気持ちを表す言葉であると言えよう。そして日本人は、そのような状態にしないように戒める言葉として[もったいない]を用いている。
和み[なごみ]
☆日本は「和の国」といわれる。
「和」とは主体性を堅持しながら他と協調することを意味する。
日本は縄文時代から、家族の和、地域の和、大自然と人類との和など、様々な次元における「和」を大切に育んできた。ゆえに、日本の家庭には笑いが絶えず、農村は豊かで国は栄え、国際社会と良好な関係を保ちながら、大自然との調和を実現してきた。いずれも出発点は「和」の精神文化であって、これは日本の大きな特徴の一つである。
世界史の教科書を読むと、
[人類の歴史は戦争の歴史]であり、
世界中のあらゆる地域で国家の攻防が繰り返されてきた。
中でも宗教戦争は特にたちが悪く、長期化して民間人を巻き込み、時には同国民同士が殺しあい、膨大な数の犠牲者を出してきた。(十字軍遠征、イスラムのジハード[聖戦]、ドイツ30年戦争等)
日本は現存する世界最古の国家であり、日本が2千年以上王朝を守ってきたのは、国内に宗教戦争がなったことも重要な要素の一つであろう。
世界が日本人を歓迎するのは、ペリー来航により開国して以来、日本が世界の国々と最も多くの和を育んできた結果ではないだろうか。
日本が世界中の国と友好関係を保っているからこそ、国際社会の中で日本が担える特別な役割があるのではないか。これは他者との協調を大切にしてきた日本の「和」の精神があって初めて可能な事である。
☆軍艦沈没で育まれたトルコとの友好
明治23年に和歌山県串本町沖で沈没したオスマントルコ軍艦[エルトールル号]の遭難事件は、日本ではあまり知られていないが、トルコでは社会科の教科書に必ず紹介されている有名な事件で、日本とトルコの友好の証として、120年を経た今もトルコの国民に記憶されている。
明治天皇にオスマントルコ皇帝からの親書と勲章を献上後横浜港を出発し、本国を目指した。出港から2日経った9月16日夜半、台風の中心に入り込み、紀伊大島の樫野埼付近の岩場に座礁。機関が蒸気爆発を起こし、9時30分頃沈没した。この遭難事故で生還したのは69名。提督をはじめ約500名の命が失われた。
地元住民は、夜を徹して生存者の救助と手当に尽力した。紀伊大島は貧しい島で、島民は食べるものにも困る状況だったが、非常食として飼っていた鶏や食料、衣類などを持ち寄り、遭難者たちに分け与えたと伝えられる。
生存者69名は、明治24年1月明治天皇が派遣した軍艦2隻に分乗し、イスタンブールに到着し盛大な歓迎を受けた。しかも翌々年には、民間で集められた義捐金が届けられた。
日本とトルコの友情の物語にはまだ続きがある。
昭和60年のことである。イラン・イラク戦争の最中、イラクのサダム・フセイン大統領は、イラン上空を飛ぶ航空機を全て撃墜する旨の声明を発した。
各国は軍用機や民間機のチャーター便を派遣して自国民の保護に努めたが、日本は自衛隊を海外派遣できないうえに、政府が日本航空に救援機の派遣を求めるも、同社の組合が安全性などを理由に反対したことで、日本人の保護ができない状態に至った。
そこで、イランに駐在する野村大使が困り、在イラン・トルコ大使のイスメット・ビルセル氏に相談したところ、なんとトルコが救援機を派遣して日本人を救出することになったのである。
この時、トルコ大使は「トルコ人なら誰でもエルトウールル号遭難事件の際に受けた恩義を知っています。御恩返しをさせて頂きましょう]と語ったという。
215人の日本人は、期限の1時間15分前にイラン領空を抜け、日本に帰国できた。救援機の派遣を決めたトルコのオザル首相(当時)は、他国民を助けるために、自国民を危険にさらす決断をしたのだ!!
そのほか、本誌には
・八百万(やおろず)―大自然と調和する日本人
・天皇(すめらぎ) ―なぜ京都御所にはお堀がないのか
・ジャパン・ルネッサンス ―日本文明復興
(対談)
日本は生活そのものが[芸術]だ
―天皇から派生する枝葉の中に我が国の文化は全てある!
等が語られている。
<「世界で一番人気がある国[日本]」の紹介はこれで終了です・・7/8記> PR |
カレンダー
フリーエリア
最新記事
(11/09)
(11/04)
(09/26)
(08/19)
(05/13)
最新TB
プロフィール
HN:
No Name Ninja
性別:
非公開
ブログ内検索
アクセス解析
|