2007年7月発足以来続いている一期一会の飲み仲間
<onecoin(500円)のクレーム>
昨今、健康食品・栄養補助食品(いわゆるサプリメントといわれている類)のコマーシャルはインターネット、テレビ・ラジオ、雑誌、ダイレクトメール、チラシ等など氾濫している。
本当のところは効果があるかどうか疑わしいものや、オーバーな表現もあり、また他の薬を服用しているものにとっては要注意とか、副作用が心配等々ということもあって、簡単には手が出せない。
過日、そんな中で「これは!」というのがあって試すことにした。
曰く、
「まいにち晩酌を飲みたい人に」
「まいにち仕事を頑張っている人に」
「いつも若々しくありたい人に」
『リ〇ーク・オルニ△ン』というシジミのエキスを凝縮したサプリメントがあった。お試し用2週間分たったの500円(但し1家族1回のみ)という。ダメモトでいまどきのネット通販で発注してみた。
私も先祖から言い伝えられたことだが、シジミは体(特に肝臓)にいいと言われ、昔の田舎ではシジミを行商していた風景を思い出す。(シジミのほかアサリ、豆腐、魚などの行商人が、天秤棒を担いで、“シジミケ(貝)~“と声を出しながら売り歩いていた)・・・豆腐屋さんは“トーフー”(ラッパもあった)、魚屋さんは“イサバ屋(魚屋)~”と声を出して売り歩いていた。のどかな町内風景である)
という訳でネット通販で注文したサプリメントは数日して送付されてきた。
効果のほどは、定かではないが短期間(2週間)でもあり、こんなものか程度の感想であった。(定量的な効果測定ができればいいのだが・・・)
さて、今後継続しようかどうしようかと迷いながら、試用品の送付時に同封された「定期購入コース」申し込みはがきを見て思わず「えっ?」と考えさせられた。
しばらく考えたのち、何万円・何十万円の購入で信用情報をというならいざ知らず、ほんの数千円の定期購入の申し込みをするのにここまで個人情報を開示しなければならないのかと腹立たしくなった。
以下は、同社に対して抗議した手紙である。
平成23年7月7日
前略
お世話になります。
先日、初めて[オルニ△ン]を試用し、少し続けてみようかと同封されていた定期購入コースの注文葉書を見て考えさせられました。
このはがきには、「お届け先」として名前、住所、電話番号(2通り)そして性別・生年月日という、個人情報のほとんどすべてを記載することになっています。このまま記載して投函したら、郵便途上で個人情報を世間にオープンになるのと同じことになるのではないでしょうか?・・・非常に不安になりました。
はがきの欄外に個人情報の利用についての断り書きがありますが、そもそもこの個人情報が記載されたはがきが届くまでの情報保護がなされておりません。配慮が足りないというべきでしょう。
せっかく注文しようかと思いましたが、このような配慮の足りない会社では商品にも信頼が置けません。
という訳で残念ながら今回の注文は取りやめることとしました。
貴社の繁栄のためにあえて苦言を呈しました。失礼しました。
草々
・企業がこれほどの個人情報を申告させるのはなぜかを考えてみると、
①債権確保の為(リスク管理・信用管理の為)に本人の(所在)確認をしたい
②顧客(見込み)カードとして保持したい情報(定量的・定性的)の取得
という事だと思うが、いずれの目的でも、初回試用申し込みの際にすでに提出している情報であり、2回目(定期コース申込時)には記載不要のものと思うのです。(同じことを何回も書かせるなという事と個人情報の漏洩リスクもある)
・もともと、劇薬等の購入ならいざ知らず、一般の薬やサプリメントを買うのに個人情報を提示しなければならないのはなぜか、という疑問があります。(そのうちパスポートや身分証明書類の提出まで強制されるのかしら?)・・・やりすぎです!
というわけで、わざわざ手間ひまかけて切手代をかけて上記のような手紙
をあえて送付しました。(ネットで言う方法もあるが、ここは重く受け止めてもらいたいとの意図で紙ベースにしました)
直ぐに回答がありました。
以下、その要旨です。
・当社の配慮不足で不快な思いをさせたことをお詫びします。
・ご指摘の点は、当社でも改善課題と認識しており検討しております。
・改善案としては、顧客情報の記載に替え、初回商品発送時に記載されて
いる顧客コードのみを記載することで考えている(がどうでしょうか) ・貴重なご意見に感謝します
概略このような回答でした。
改善案で問題なさそうだし、何よりもすぐに対応(郵便日数で中2日後に回答)してくれたことに好感が持てました。(顧客の情報・クレームに素早く対応することが競争に打ち勝つ上で大事だというのが持論です)
今は、あらゆるものがネット通信販売花盛りの時代。この程度の個人情報の申告は一般的かもしれないが、一方で、個人情報の漏えい事件が後を絶たない。個人情報保護方針を唱えても、どんなに注意をしてもそこに人間が介在しているから間違いがあったり、漏れがあったりする。そして悪人もいる。
要は個人情報を聞き過ぎないことである。本人として確認したいときだけ聞くようにするのでいいのではないか。最初からあれもこれもと登録させることに問題があり、リスクも増幅される。
それでも企業はあえて危険がいっぱいの個人情報を聞きたがる。まるで警察の職務質問みたいに・・・。そして被害を受けるのは個人である。
「個人情報で聞いてはならない事項」の基準又は法律が欲しいものである。
という訳で、最近あった「Onecoin(500円)のサプリメント購入」に係る個人情報のこだわり事件でした。・・・・・・2011-7-13記
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