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2007年7月発足以来続いている一期一会の飲み仲間
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「中欧の旅」<余韻・・その4>

6.ドイツの歴史と文化について
 ドイツは森の国である。
 ほとんど公園のように平坦な全国土に、手入れの良い森林が広がり、町々村々を囲んでいる。ゆるやかな森の起伏を縫って、水量の安定したライン、エルベ、ドナウなどの大河が流れ、それらに注ぐ中小の河川の魚影が濃い。森が河川を守り、民謡が多い。
 町村を結ぶ道路は鋼鉄色に良く整備され、流通がいいので経済の地方格差がない。森に守られた農地牧草地の生産性は高く、人口8000万、大工業国ドイツの食糧自給度は80%。輸入依存の20%は高級果実など、なくてもよいものばかり。日本の自給率の低さの逆だ。
 
 森に囲まれ、市街地の49%ほどの緑を抱える各都市は、結晶性の高い中・小都市で、ベルリンや、ハンブルグ、ミュンヘンを除いては、いわゆる大都市がない。どの町村にも中央に教会の尖塔があって、重層的な鐘の音が朝夕、全ての街を空から包み、森の梢を超えていく。これがドイツの「音」だ。
 
 紀元前数百年から、欧州北東部の森の中からゲルマン民族が今のドイツに侵入してきて、先住のケルト人を追い払って定住。シーザーの率いるローマ帝国の占領軍とその後続部隊から、数百年に亘って、文字、石造り建築、法律、キリスト教を学んだ。
 マジャール(ハンガリー)族の侵入を打ち砕いた10世紀後半から、ドイツは「中世」に入る。各地に封建領主の城下町と、さらに新しい商工業者中心の町々が数千も成立。これが現代も続いている。
 
 ドイツの不幸は17世紀の30年戦争だった。国土は荒廃し、人口は半分以下に減った。印刷術の発明や紙の生産を始め、中世文化の先頭を切っていたドイツが、国を挙げて植林に励み、惨めな後進国から立ち直るのは19世紀になってからだ。
 バッハ、ゲーテ、シラー、ヘルダーたちが文芸芸術の都を作り上げ、ここにメンデルスゾーンやリストが集まり、又ベルリンなどにはロマン派の詩人や音楽家が活躍、カント、ヘーゲルたちを輩出。ドイツは国貧しき時に優れた文化を生む国である。


<次回は、ドイツ&中欧の古都・古城のみて歩き・・・・・6月28日記>
 
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