2007年7月発足以来続いている一期一会の飲み仲間
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JLPGAという組織がある。言わずと知れた日本女子プロゴルフ協会のことである。
ゴルフの好きな人(特に女子プロのファン)なら知っていると思うが、夏のトーナメントの一つに
「CAT Ladies ゴルフトーナメント」がある。
 今年で23回目を迎える大会は、毎年8月最終週の残暑の中で行われる。第1回目のみ静岡のグランフィールズCCで開催されたが、2回目以降は、すべて神奈川県・大箱根CCで行われてきた。
 この大会は、もともと主催者(キャタピラー社)の社員であったこともあるが、会社を退職してからも、毎年継続して大会を見物し、とうとう昨年までの22回すべてにギャラリーとして見物いうことになった。あまり人気のないトーナメントに、第1回から全22回を観戦という人はそんなに多くはないだろう。我ながら、よく続いたものと思うが、これにはそれなりに事情がある。

 記念すべき第1回の大会は、静岡にあるグランフィールズCCで行われた。会社としては、初めてのスポンサー大会だったので、全社を挙げて応援した。私は、当時、山梨・長野を管轄する会社にいたが、隣県(静岡)での大会に、ほとんどの社員と一緒に応援・お手伝いに駆け付けた。
 しかし、当時は今ほど女子プロゴルフは人気がなく、加えて、スポンサーである会社の知名度もイマイチ(建設機械メーカー)で、3日間を通して、ギャラリーは約5,000人程度と低調であった。

<わずかに、この大会で注目されたのは、今ならば、黄金世代と騒がれそうな当時19歳の新人選手「不動裕理」が準優勝したことだが、彼女は、これを契機にその数年後から賞金女王を連続して獲得し、今年迄通算50勝を記録して、永久シード選手になっていることは有名な話である>

 第2回からは、箱根町の大箱根CCで行われるようになり、今年で23回目を迎える。2回目以降は、私も職場が変わったが、昔の仲間から、都度、ギャラリー券の送付等があって、毎年足を運んできた。

 そんなある日、悲しい知らせが届いた。
 それは私にとっては、恩師のような人で、ゴルフ好きで、氏の事務所にお邪魔すると、仕事の話はそっちのけで、ゴルフ談義に花を咲かせた。私が定年後に、転籍したある会社で、IPOを目指して苦労しているときはいつも励ましてくれて、3年後にやっと上場した時、やがて役員で(常務に)昇任した時、そして、お祝いだと言って六本木で友人たちを交えて、したたかに飲んだくれたこと。私が勤務する会社が某経済新聞に掲載された(好評)時など、まるで私のオヤジのように喜んでくれて、もうその頃は、顧問契約が終わって数年たっていたが、いろんな場面で叱咤激励してくれてた恩人でもある。先生が主催するゴルフコンペには必ず参加し、3回優勝した記憶がある。
 
 そんな先生がある夏の朝。自分が顧問をしている某会社のゴルフコンペに参加して、大箱根CCの〇〇番で会心のティショットを放って、・・・その直後に・・・この世を去ったという。

 数日後、そのニュースを知らされて、私は信じられない思いで仕事も手につかず、しばらくボーとした日々が続いた。
 そういえば、何日か前に事務所でお会いした時、先生はにこにこ笑いながら、「ドライバーショットがまっすぐに飛ぶようになったよ」と、喜んでいたあの顔が忘れられない思い出となってしまった。

 
 あれから10数年が経ち、今は会社との縁も(社員との繋がりも)薄くなってしまったけれど、大箱根カントリークラブで継続開催している、「CAT Ladies   ゴルフトーナメント」を見学しながら、お世話になった先生の魂にせめて年1回のご挨拶は欠かせない! そんな気持ちで通い続けている。ゴルフが取り持つ恩人を忘れてはならない。「CAT Ladies  ゴルフトーナメント」が今年も8月に大箱根カントリークラブで行われる。
 
 


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