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2007年7月発足以来続いている一期一会の飲み仲間
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<ホットな話など>
 11月も下旬に入り、日増しに寒さが身に凍みる今日この頃です。雪国育ちと自称しているが、寒さにはカラッキシ弱くどうしても活動が鈍りがちになります。先日もゴルフしながら、<今シーズンは本日で終わりにしたいと思っています>と、土曜会の会長さんと回りながら宣言してきました。(もっとも、今週末の西伊豆と来週の仕事仲間とのラウンドはまだ残っていますが・・・)
 
 寒い時期によくお世話になっている道具(と言っても使い捨てだが)に、今や必需品的なものに“カイロ”があります。随分古い話では、懐中カイロ(懐炉)があって、金属製の容器(携帯電話くらいの大きさ=ZIPPOライターのちょっと大きめ位)にベンジンを入れて発熱(火)させるものらしい。最近ではかなりマニアが使っているらしいが・・・この懐炉は使い捨てではなく補充式のようである。
 
≪カイロ物語≫
 1971(昭和46)年。『ロッテ』が『ロッテ電子工業』という子会社をこしらえた。この会社、当初はロッテのお菓子工場から出る汚水や排煙を自前で処理する目的で設立された会社。しかし、大型プラントは一旦設置すると当分の間需要がない。という訳で新しい商品の開発に乗り出す。それで最初に手掛けたのが、お菓子の包装に入れる脱酸素剤(シリカゲルとか乾燥剤の類)。以下は、ロッテ電子工業商品企画部長代理、土屋研二氏の話。
 「やるからには酸素吸着力の強いやつを開発して、よその食品メーカーなどにもどんどん売ろう」と張り切った。強力な脱酸素剤を作ろうと、袋に入れる原料の量を増やした。鉄は酸素と結び付いて錆びる時に、熱を出す。酸化熱と言う。「ところが鉄粉の量を増やしたので、どんどん酸化が進んで、熱くなってしまった」。いくら酸素吸着力が強くても、熱を出すようなものは、お菓子や食品のメーカーは使えない。・・・・開発実験は大失敗だった。
 
「しかし、それなら、もっと鉄粉を多くしてさらに熱くすれば、カイロに使えるんじゃないかと考えた開発スタッフがいたのです」。逆転の発想というより、開き直りのようなものだ。
 袋を大きくし、中の鉄粉と活性炭の量をうんと増やす、水と塩を加えるなど、強制的に鉄粉が錆びるのを早めてやる。
「そうした工夫の結果、手に持つと熱いほどの、まさしくカイロと言える製品が出来た。1978(昭和53)年の初めのこと」
 火もベンジンも使わず、安全で無臭の、誰も見たことがないカイロは、
【ホカロン】の名で厳寒の北海道でテスト販売された。
 
「大好評でした。それで、よし、いける、とその年の秋から全国販売に踏み切ったのです」
 その冬に【ホカロン】は4千万枚売れた。当時は1100円だったので、「あっという間に40億円売れちゃったんです。目を回しそうな売れ行きでした」
「最近は欧米はじめ世界各地へ輸出され、アウトドア・レジャーの店で売られています。世界的な商品になりました」
 ただ、これをポケットに入れたり、体に貼ったりしていると、空港の金属探知機がけたたましく鳴り出す。なにしろ、主成分は鉄粉だからだ。
 
[以上は、「読むクスリ」(カイロ物語)著者:上前淳一郎氏 より抜粋]
 
<アウトドア・レジャーやスポーツ等に、今や一冬に10億枚以上使用されているという使い捨てカイロ。
世の中には、始めて発明・開発したり、製品化したりして、世界的に広まった商品が普通名詞化された例が多くある。【ホカロン】もそうした意味で今や普通名詞化された商品になった。
ロッテさん、暖かい冬をありがとう!>
 
≪ホットな便り≫
 珍しい人から、便りがありました。
かれこれ1年以上(?)音沙汰がなかったのですが、昨夜、プール帰りにショートメールが2件入っていました。Cメールの字数がオーバーし2通になったものでした。
 昔の同僚のK氏でした。
内容は、私のブログを見てのショートコメントでした。本当は、ブログの後段に「コメント欄」があって、これにコメントできるのですが・・・、私の友人たちは、大抵、わざわざ別にメールをくれます。丁寧な気持ちの表れでしょうが・・・、有難く思っています。
 あまり面白くもないブログ記事でも、誰かが見てくれていると思うと嬉しくなります。
 久し振りの連絡に、元気にやっているんだ、と思いながら、「ホッ」とした気分になりました。
 
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<超高齢化社会の楽観シナリオ>
 【文芸春秋】11月号に特集された、2050年「この国のかたち」と題する記事の中で、ポジティブなご意見が記載されていた。以下は、その記事の抜粋である。
題して「超高齢化社会の楽観シナリオ」(筆者:藻谷浩介氏)。
 
   【超高齢化と原発事故の経験が世界で売れる時代は必ず来る】
 
「これまで人類が経験したことのない高齢化社会―日本の未来には、きわめていびつな社会が待ち受けています。2040年の日本の人口は、85歳以上のお年寄りが1千百万人に対して0~4歳までの乳幼児が3百~4百万人。・・・・・・・2050年あたりの日本では、人口が1億人を切るのに後期高齢者は今の1.7倍に達して、最も厳しい時期を迎えていると考えていいでしょう。・・・・年金や医療にかかる費用がますます増え、現役世代の負担は大きくなる。企業は目先の業績を落とさないために、毎年のように賃下げを繰り返し、価格競争を突っ走る。GDPは現在の世界第3位から、2050年には、56位に落ち込み、ブラジルやロシアと肩を並べると予想されていますが、この先も賃下げと値下げを続ければ、消費は全く上向かず、GDPの一層の低下は免れません。
 しかし私は、「人口が減るから日本は衰える」といった議論には全く賛成できません。・・・・・2050年の日本について、私は楽観的なシナリオを持っています。・・・・・。
 第1に、日本の「健康寿命」(心身とも健康である年数)がすでに世界トップクラスであることが挙げられます。・・・・・・・・・。
 平均寿命は、国力を非常によく反映した数字だと言われます。寿命が延びているということは、日本がますます健康で文化的な国になっていることを示しています。・・・・・例えば、ロシアのように不況の影響で、男性の平均寿命が60歳を割り込む国もある訳です。・・・・。

【健康ブームは正しい】
アメリカ人の平均寿命は、日本人と比べるとおよそ4年も短い。車で移動する生活と脂肪分の多い食事の為に、比較的若いうちから健康を害し、病院通いを強いられる人が多いためです。2030年を過ぎるとアメリカも高齢化率が20%<65歳以上の比率で現在は12%>を超えますから、このまま行くと医療費が火の車になって国が破綻するでしょう。逆に、日本人は高齢でも元気な人が多く、健康寿命は男女とも70歳を超えています。世の健康ブームが一役買っているのは間違いなく、健康に気を配り、食生活を大切にする今の方向性は間違っていません。・・・・・日本で男性の平均寿命が一番長いのは長野県です。戦後「予防医学」についていち早く取り組んできた長野は、高齢者一人当たりの医療費も最も低水準。対してかって長寿を誇った沖縄県は、高齢者一人当たりの医療費がワースト10に入り、長野県の約1.3倍に達している。占領下で米国流の食生活が浸透したために、健康寿命が落ちたとみられています。・・・・・・・世界で最も効率的な医療セクターを持ち、しかも健康志向、予防医学、食育の普及など、正しい方向に向かう下地が出来ているのですから、あとは、この“長野方式”をどこまで広げられるかです。若い世代の一部にジャンクフードをバカ食いしている人達もいるようですが、食生活が崩壊すると日本人もアメリカ人のようになる。そうなれば日本の破綻はもっと早まります。

【電量不足が功を奏す】
 震災は日本の社会に大きな犠牲を強いましたが、・・・原発事故によって需要が高まった節電技術や断熱工法、耐震技術は、世界に売れる「日本のものづくり」となるでしょう。・・・・・・LED照明が普及し、省エネ家電が売れたことが功を奏しました。・・・経団連は、原発再稼働にこだわっていますが、経団連が取り組むべきはむしろ「節電キャンペーン」ではないかとつくづく思います。・・・・。
 節電キャンペーンを繰り広げれば、幅広い企業がもうかるチャンスとなります。照明をLEDに替え、クーラーや冷蔵庫などの省エネ家電、更に断熱住宅の買い替え需要を掘り起こせば、・・・苦境が伝えられるシャープやパナソニック、更にゼネコンや住宅、工務店という日本で最も苦しいと言われる業界に大きな稼ぎのネタを提供することになります。・・・・・省エネ家電の開発は間違いなく世界トップだし、LEDは日本発祥と言っていい技術です。断熱工法は今のところドイツが最も優れていますが、電力不足の日本では今後ますます需要が高まり、技術が発達するでしょうから、いずれ追い抜くはずです。耐震技術については、すでに世界の追随を許しません。
・・・・・。電力不足に悩む日本では、節電技術や断熱工法の開発に一層力が入るはずです。そしてその技術は、中国、韓国、インドといったエネルギー不足の国で売れる。20402050年ころには、世界中が日本の技術に頼るようになることは間違いありません。

【食糧は自給できる】
 日本が有利な点はもう一つあります。それは世界的な危機が予想される食糧資源の不足に陥らないということです。
 自然環境に恵まれた日本は本来、食糧はいくらでも自給できます、
戦後、人口が増えたために農業最適地が住宅地になりましたが、今後の人口減少によって半分以上は農地に戻すことが出来る訳です。農地に適した素晴らしい土が復活し、自給率はいくらでもあげられます。
 以上、将来に向けて日本の良い面ばかりあげてきましたが、「人類が経験したことのない高齢化社会」を迎えるにあたって日本が根本的に考え方を変えておかなければならないことがあります。それは経済に対する考え方です。
【値上げの天才の時代が来る】
戦後の小売りを引っ張ったのは、ダイエーの中内功さんをはじめ、文字通りの値下げの天才でした。以来50年以上、値下げこそ正しい商売のやり方だと信じられてきたのです。でも人口減少社会で同じことが通用するでしょうか。値下げをやり続けたら、食品スーパーは絶対倒産する。いま必要とされるのは、値上げの天才。・・・・・。
 リーマンショック後、アメリカは量的緩和の金融政策を採ってきました。・・・一時的に景気を上向きにさせてきましたが、しばらくすると株価は下がり、雇用は悪化することを繰り返しています。・・
・・・日銀はアメリカより先に・・2001年からすでに10年以上も続けています。でも効き目があまりないことは、もはや誰の目にも明らかでしょう。・・・・値下げにしろ、量的緩和にしろ、人口減少社会にふさわしいものではありません。・・・・・。
 
【スイスの賃金は日本の2倍】
日本の賃金はアジア諸国と比べて高いと言われがちですが、先進諸国と比べてべらぼうに高いかと言えば、そんな事はありません。スイスはすでに日本の一人当たり賃金の約2倍を払っています。
一般にGDPのうち約半分は人件費ですから、2050年までに一人当たり賃金を現在の1.4倍まで増やせば、日本のGDPは現在と比べて全く縮小しないという計算になります。逆にいえば、ベースアップしない限り、GDPは絶対に縮小します。
消費を増やすのに、もう一つ大事なことは、国民一人一人に消費する時間を与えることです。
人口減少とは、その国の国民が使える時間の減少でもあります。
1年が国民の数×24時間×365日しか時間がない中で、仕事ばかりしていては消費は一向に増えません。・・・・・・・。
経団連は「賃上げなどとんでもない」「福利厚生には十分配慮している」と言うでしょう。でも、そういった古い考え方を続ける限り、日本経済は、数々の有利な条件があるにもかかわらず、浮上することはありません。2050年まで約40年あります。40年という月日は時代が大きく変わるのに十分な時間です。・・・・1945年の悲惨な日本の国土を見て、誰が2度の石油ショックを乗り越え、経済大国となった日本を想像できたでしょうか。
40年とはそういう年月です。決定的にプレーヤーが変わるし、その前にヴィジョンが変わる。怖いのは、国や企業がかっての考え方にいつまでもしがみついて、新しい時代に踏み出す勇気を持たないことなのです。」

(2012.11.10 太平洋クラブ御殿場コース 6番ホール付近)

 「第40回の(三井住友VISA)太平洋マスターズゴルフトーナメントの入場券(ペア券)があります」
という連絡を見たのは、開催前日に、私が所属するゴルフコースの同好会のM氏が、投稿した同好会の掲示板であった。
 その日の朝に投稿していたのを私が見たのは夜も遅い時間であったので、ダメ元でメールをしてみたら、すぐに返信があって、意外にも快諾(「差し上げます」)
の返信であった。
 ゴルフ友達に同伴のお誘いをしたがあいにくご都合悪いとのことだったので、いっそのこと2日間行ってみようかと、翌日、箱根の宿を照会したら「空いています」とのこと。早速手配して、チケットの到着を待つ。予定通り金曜日にはチケットが手に入る。(M氏はわざわざ宅急便の速達で送ってくれていた。感謝・感謝です)

 前日(金曜日)は木曜会が1日延びたゴルフをやって、夜は、飲み仲間と一杯。帰宅は午前様。
 翌日(土曜日)7時過ぎに出発。いつものことながら町田~厚木間はノロノロ渋滞30分余り。それでも9時過ぎには現地についた。ここは、ゴルフ場に隣接してギャラリー駐車場があって、そこから入場できるのがいい。たいていの場合、ゴルフ場より離れた場所に車を置いてそこからギャラリー送迎バスに乗るケースが多い。こういうケースでは、バスの待ち時間や乗車時間などで、結構時間がかかるのだが、ここは隣接しているので時間の節約になる。
 
 9時半頃はまだ3組目のスタート時間であった。さてどう回ろうかと考えた末に、ともかく18ホールすべてを回ってみようと1番ホールから歩くことにした。
 天気は快晴・微風の絶好のコンディッションだ。遼クンなんか半袖でプレーしていた。やっぱり人気ナンバーワンで、特にご婦人たちがキャーキャー言っていたのがうっとうしかったが・・・。
 ホールの順番に回ると同じ組を追いかけることになるので、途中でずらしながら、後続組も見る。中盤からは、この日好調だった室田選手(一時10アンダーでトップであった)を追いかけたり、インコースに入ってからは、人気者の石川遼選手を追いかけたりしながら、ともかく18ホ-ルを回る。
 このコースは、距離が長く、フェアウエーは比較的狭く、ラフも深く、グリーンは波打っていて、早く、ピンも難しい位置に切ってあり、それなりにてこずる選手が多かった。
 さすが遼クン。第3日目に11アンダートップでホールアウト。(18番ホールの3打目約40ヤードを50センチにつけ、バーディが印象的でした)
 第3日目でしたが、天候に恵まれ、18ホールを全て見て回りました。
 
Mさんありがとうございました!

いつかはこの太平洋クラブ御殿場コースをラウンドしてみたいが・・・・・。無理かな?

(翌日(最終日)も観戦予定であったが、天気がおもわしくなく、ともかく寒く(寒さ対策が不十分だったため)、後半は雨も予想されたため観戦中止、残念ながらテレビ観戦とした。結果は、遼クンの2年振り涙の優勝であった・・・・・遼クンおめでとう!)
 


 
<サービス業は常に顧客満足度を意識すべし>
 
 メンバーになってかれこれ15年になる町田のスポーツクラブでのこと。
 週に1回だけマシーントレーニングしているが、そのうちの一つのマシンが、「故障中の為使用禁止」との赤札が下がっている。
 もうかれこれ2週間になる。更に気に入らないコメントが、・・・「修理はいつになるか分かりません」とある。・・・・会費返せ!と言いたくなる。
 
 昔、長い間勤務した建設機械の製造・販売会社では、「ユーザーの故障した機械の休車時間を出来るだけ少なくしよう」と必死になって顧客のアフターサービスを研究し、場合によっては日夜、休日を返上して対応していた。それもその筈、ユーザー(土建屋さんが多いが)が使用している機械が故障すると、1日当たり数十万円~百万円の稼ぎがすっ飛ぶからユーザーも死活問題である。1日も早く!、ではなく1分でも早く治してほしいのである。ビジネスの世界では、11秒を争う厳しい対応が求められる。その対応次第でメーカー・販売会社の評価~継続取引の可否につながる。
 もう15年以上も昔の時代でも、「修理・サービス部品は、全世界で翌日には届けます」
というサービスが確立されていた。そんなビジネスの世界もある。
 
 どんな機械でも故障はある。トレーニングマシーンでも故障はある。要はいかに迅速に対応し、休止時間を短縮するか、短縮しようと考えているかである。ユーザーに不便をかけているという認識があれば、他の方法(似たようなマシンの代替使用とか)だって考えられる。マシンの故障で生活が脅かされる訳ではないが、あまりにものんびりとした、ユーザー(客)を無視した対応に、行く度にあの赤札に腹が立つ。
 
 サービス業は、顧客満足度を常に考えるべし。
些細なことでも客がどう思っているのかを考え迅速に対応すべきである。これを軽視すると評判が悪くなり、客離れにつながることを認識すべきである。
<大腸内視鏡健診の思いで>
 2年振りに大腸内視鏡健診を受けてきました。約1カ月前から検査のお勧めを受けて・・・気が重かったが。大腸がんで早世した友人のことを思い出し、「仕方ない受けるか・・・」とした。
 
元々最初に健診を受けたのは約20年前のこと。この時は大変ショッキングな症状があった。
山梨で単身赴任をしていたある日のこと。会社のトイレで(和式であった)用を済まして何気なく便器を見ると、そこに真っ赤な鮮血が・・・。
「これは何だろう?・・・・」
急いで近くの会社契約病院に駆け込んだ。当然のことながら医師はすぐさま診断は下さない。
「大腸カメラ(内視鏡)検診を受けたことがありますか?」とか聞かれたと思うが、勿論経験はなかった。早速予約を取らされた。
 
検査の為に検査前日からこれも初めての検査食を食べ、検査当日は朝から病院で水(薬品が入っていたかも)をがぶがぶ飲んで、トイレに何度も駆け込んで、そして最後は浣腸までかけられて・・・。「これでおなかは空っぽできれいになりましたよ」とかなんとか言われて、いざ検査室へと案内された。
検査室で順番を待っていると、衝立をはさんで隣の部屋では先客(?)の検査をしている様子が聞こえてくる。それはナマナマしい女の人の声だ。
「先生、痛い!痛い!・・・もう許して!」と泣き叫び、そして哀願にも似た声が・・・。
始めての私には、異様な情景(と言っても見えないが)が想像され、そんなに痛いものなのかとますます不安を感じながら待った。
 
「ハイ次の方どうぞ」と促されて検査室に入る。
もうマナ板のコイだ。覚悟を決めてベッドに横たわる。先端にカメラのついた細い長いロープ上の検査器具は見た目にもあまりいい気持ちではない。当時麻酔注射があったかどうかは記憶が定かでない。「ハイ、力を抜いて」とかなんとか言われながら・・・、異物挿入となる。
前の人のように断末魔を上げるほどの痛みではない。特に痛みがあるのは、カメラ&その管が大腸のくびれ(コーナー)を通過する時である。検査員がその都度、「少し痛くなりますよ」と予告してくれる。その時だけ『ウーム』と唸っただけ。検査時間は約15分~20分だったと思う。ある程度痛さ加減が分かるとモニター画面を見ている余裕もあった。
「何だ、先程のおばさんヒ―ヒ―言って・・・。大したことないじゃん」という感じでした。確かに、未体験ゾーンに対する不安・恐怖は痛みが増幅されるようで、それにカメラを移動して行く時は、同時に腸を膨らませるためにガス(空気?)を入れるため膨満感があることも不安を感じさせるのかもしれない。先の患者さんはそういう恐怖感もあったものと思われた。私にとっては、以前に経験した「腎臓結石の苦痛」よりは軽度なものと感じられた。
 
その時の診断結果は、「異状なし」だった。ただ、検査員曰く、「大腸検査には関係ありませんが、あなたは“Ji”があることを知っていますか?」
「えっ?」・・私にとっては初耳だった。
後日医師曰く。「下血には色々な原因が考えられますが、主として多いのは(考えられるのは)、大腸ポリープ(又は癌)、胃潰瘍、Ji(痔)です」
その時の判断では、大腸ポリープなし、胃潰瘍はたいてい血便が多いという。
鮮血であればJiの可能性が・・・という結論となった。
以来、1年~2年毎に大腸健診を継続している。
 
 
<今年の検査より>
 今回の検査では、当日の下剤使用は家庭で行うことであった。朝から、スポーツドリンクみたいな味の水溶液1.8リットルを1時間半から2時間かけてひたすら飲む。・・・その間トイレに駆け込むこと78回。駆け込むほどに、徐々に排出物は水っぽくなり、最後はほとんど色のない水と同じになる。・・・準備OKである。
 
 病院に着くと間もなく血圧測定。検査を前に多少緊張・興奮したか、138-80とやや高い。問診で、便の様子、検査着の確認(専用パンツ、紙のシーツを持参する)を受け、着替えをしていざ検査室へ。
 
 ベッドに横たわり、左手人差し指に血圧計を挟み、右腕の血管に麻酔注射を・・・ほんの10秒もしないうちに意識がなくなって・・。
 
「。。。さん終わりましたよ!」という声に目が覚めて。
 痛みも全く感じることもなく拍子抜け。別室に案内されて約1時間麻酔の覚めるのを待つ。
 「ポリープを取ったので、1週間くらいは刺激の強いもの、お酒、激しい運動、ゴルフは禁止です」との注意を受けて、「ハイ、お疲れ様です」
 ポリープの検査結果は2週間後ということで検査は終わった。
 
最近の内視鏡(カメラ)検診は、胃カメラも大腸カメラも無痛検査となった。
IPS細胞」の発見でノーベル賞となった人もいるが、内視鏡無痛検査にもノーベル賞挙げたい!・・・医学の進歩は素晴らしいと思う。
 
<2012-10-26 大腸内視鏡検査にて>



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