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2007年7月発足以来続いている一期一会の飲み仲間
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美しい日本語の使い方

           (資料:「富士フィルム・ヘルスケアラボラトリー 

                         月刊 情報誌『いろどり』より

監修:敬語・コミュニケーション講師 山岸 弘子氏)

 

◎言い間違えやすい、曖昧な言葉

 

うろ覚え? うる覚え?

 不確かな記憶、ぼんやりした記憶を意味する言葉ですが、正しくは「うろ覚え」。

日本で最大規模の国語辞典『日本国語大辞典』によると、「うろ」とは、「おろ」が変化した言葉とのことです。「おろ」が意味するのは、「少し」「わずかに」「ぼんやり」。

 江戸時代には、「うろ覚え」「おろ覚え」の両方が使われていたとされています。いつの間にか「うる覚え」が台頭してきたのは、そのほうが発音しやすく、また、今日では、「うろ」という言葉に馴染みがなくなったためでしょうか。

 

いち段落? ひと段落?

 「段落」は文章の段落です。1段落、2段落、3段落と数えることができますから、物事が一区切りついて片付くこと、落ち着いた状況になることを意味して使う際も、「一段落」は「いち段落」とするのが正しいとされています。

 それにもかかわらず「ひと段落」と読む人が多いのは、ひと息入れる、ひと区切り、ひと休すみなど、同じような場面で使われる言葉が「ひと」とやまれるため、混同が起きた結果なのかもしれません。

 

愛嬌を振りまく? 愛想を振りまく?

 「愛嬌」は、古くは「愛敬」と書いて「あいぎょう」と読まれ、正確、言動、動作などがにこやかで優しく魅力的な雰囲気を表す言葉でした。先の『日本国語大辞典』で「愛嬌」は、「にこやかな、親しみやすいかわいらしさ」を表すとされています。一方、「愛想」は、「他人に良い感じを与えるような態度」を表す言葉です。雰囲気を振りまくことはできても、態度を振りまくことは困難です。したがって、「愛嬌を振りまく」が正解です。

 

◎どんな言葉を使うかで、その人の生き方が伝わる

 普段の会話でも、メールのやり取りでも、あらたまった挨拶の場でも・・・・、どんな言葉を使うかは、その人の言語環境を映し出す鏡と言われます。生まれた国・地方、まわりの大人、学校の先生、職場の人の使う言葉など、さまざまな要因が織りなす言語知識は、その人が生きる背景とも言えそうです。

 ときには、どのような背景がある人と見られたいかを意識して、使う言葉を選ぶことも大切でしょう。

 また、言葉に関心を持ち、学習することも大切です。使い方があいまいな言葉をそのままにせず、調べてみる。その積み重ねで、言語環境が豊かになり、きちんとした背景のある人という印象を他者に与えることができそうです。・・・<同感であるH/S>

 

 

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