2007年7月発足以来続いている一期一会の飲み仲間
<トレドへ向かう>
・この日の昼食は、マドリード市内やや裏通りにある、とあるレストランで「ガリシア風ブタ肉炒め」。地元(のはず)のガイドさんが、何を勘違いしたか、地下入口を間違えて隣の店にどやどやと入る・・・あわてて全員引き返すというハプニング付の昼食であった。 ・昼食後、トレドへ向かう。約2時間余り、その間の景色は行けども行けどもオリーブ畑一色。この国にはオリーブ以外の農産物はないの?・・・単調な景色であった。 やがて、トレドに近づくにつれて多少起伏のある地形と、遠くに古都トレドが見え隠れしてきた。 ≪世界遺産トレド≫ ・ローマ時代には一城塞都市だったトレドは、6世紀に西ゴート王国の首都となって大きな発展の道を歩み始める。711年にはイスラム教徒によって征服され、さらにレコンキスタ(国土回復運動)の流れの中で、1085年、アルフォンソ6世によって再征服される。この間、キリスト教徒、イスラム教徒、ユダヤ教徒それぞれの文化を融合させることで形作られ、特に建築物に与えたイスラム文化の影響の大きさは計り知れないものがあるという。 <トレドを歩く> ・バスは街の麓までしか行けない。下車して、長ーいエスカレーターで街の入口へ着く。トレドの町は、坂道が多く足の弱い人にはなかなかの難行となる。(約3キロ余りの坂の上り下りとなる) トレドのカテドラル(大聖堂)は、スペインの主席大司教座がある大教会。カトリック教会の総本山のような存在であり、1226年着工、完成は1493年という年代物。その後、増改築を繰り返し今に至っている。見どころは、エル・グレコの「聖衣剥奪」などの絵画が展示された聖器室や、イザベル女王の王冠が見られる宝物室など。主祭壇裏にあるレリーフ「トラスバンテ」の大理石の浮き彫りが見事でした。 サント・トメ教会は、エル・グレコ作「オルガス伯爵の埋葬」がある教会。 約2時間余りの市内見学の後、18時頃、パラドールに到着しこの日の行動は終了した。 ・8000点以上の美術作品を所蔵し、パリのルーブル美術館(3年前に行きました)、サンクトぺテルブルクのエルミタージュ美術館(行ってみたいなー)と並ぶ世界の3大美術館の一つといわれている。もとはスペイン王家の美術品を所蔵する私的ギャラリーとして作られたもので、後に国立美術館となった。作品の構成としては、やはりスペイン絵画が充実。スペイン絵画の巨匠といわれる「エル・グレコ」、「ゴヤ」、「ベラスケス」をはじめ、16~17世紀に活躍したスペイン絵画の黄金時代の画家たちの作品が並ぶ。プラド美術館には3つの門があり、それぞれにゴヤ、ベラスケス(写真右)、ムリーリョの像が立っている。残念ながら館内は撮影禁止。 ・展示されている作品の中で、グレコの「聖三位一体」、「胸に手を置く騎士の肖像」。ベラスケスの「ラス・メニ-ナス」、ゴヤの「裸のマハ」・・・(「着衣のマハ」は出張中でした)、「モンクロアの銃殺」などが印象深い。
【第1日目】(6月1日)
午前11時55分 成田発エールフランス航空AF275便は定刻に出発した。 行き先はパリ・ドゴール空港。そこから乗り換えてスペインマドリードへと続く。超大型エアバスA380機は2階建である。その2階はビジネスクラスの座席である。JALとの共同運航とのことで、日本人の乗務員も数名いるが、国際線では最近は比較的年配者(ベテラン)が多いようだ。A380機のビジネスクラスの座席は、長さ155CM、幅56CMで、フルフラットが可能であり12時間のフライトは非常に快適であった。 機内食は2回あった。乗ってしばらくして、新聞が見たかったが在庫がなかったようだ。回ってきた乗務員(フランス人?)に訪ねると、「後ほどお持ちします」という。ハテと思ったがまあいいや、といつの間にかうとうととまどろむ。2~3時間経ったろうか、目が覚めたら、座席の横にそっと新聞が置いてあった。忘れずに・・・「サンキュウ―」だったが、よく見ると誰かが見たものを持ってきてくれたらしい。新品でなく、回し読みもあるんだと初めての体験だった。 17時15分(現地時間)パリ着。ほぼ定刻通り。 約1時間で、入・出国審査を経てAF2000機に乗り換えた。全員エコノミークラスで座席は狭い!・・・私はいいが、外人さんはさぞかし窮屈だろうと思われた。約2時間のフライトでマドリードに到着。夜の8時過ぎだというのにまだ明るい。 お迎えの現地ガイドさん(日本国籍の人)の案内で、バスに乗り込みホテルへ直行。「AUDITORIUM」(アウディトリウム)ホテルという。英語では「観客席、講堂、ホール」とかの意味があるが、その通りで、確かに催事場とか会議室・ホールのようなスペースがやたらと多いホテルだ。この日は夕食は無し。 (パリまでの飛行中の機内食サービスで終わりだったようだ)スーツケースを確認して、さて小腹が空いたと館内のグリル(バル?)に入り込む。 (ビール&つまみ付を2杯飲んで10ユーロ少々) ホテルの階号は、ロビー階がB、その上が0,1,2階となる(ガイドブックの注意書き通りだ)。12時過ぎに寝付くも、時差(マイナス7時間:日本時間では17時頃)の為なかなか寝付かれなかった。 |
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